前回、3年前のチャレンジについて書きました。参加人数が多い中、意見表明をしながら意思決定する方法について模索したのですが、あまり上手くいきませんでした。
どうすれば6人以上いる会議で、しかも短時間に、上手く審議を進めることができるのでしょうか?
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

→これで限界突破を目指す!
意見表明はできそうなのですが、やっぱりネックになるのは時間の問題です。
もう始まっている変化の激しい世の中に対応していくために、学校も変化できる組織作りが必要です。そこで今年度(2026)、前回の反省を活かして再挑戦してみました。
前回のチャレンジから、前提として下の1~3の共通理解と「4.推進会議を週に一回のミニ推進形式にする」必要があるのは分かりました。
1.職員会議は情報共有の場
2.推進会議は意思決定の補助機関
3.最終決定権は校長先生にある
4.推進会議を週に一回のミニ推進形式にする
週に一回のミニ推進形式について
仮に月に1回職員会議をすると、それに先立つ推進会議(企画?運営?)も1回になります。時間措置をして午後3時からスタートしても使えるのは2時間。
月一回での推進会議でも、前年度踏襲・これまで通りをメインで行くのなら、審議する時間もあまり必要ないので、何とか回りそうです。
ただ職員会議が控えていて審議を先延ばしにすることはできないので、2時間で終わらなかったら時間外での審議に突入します。
さらに会議の精選と言うことで、職員会議の回数が少なくなっている学校も多いと思います。仮に2カ月に1回なら、案件の量は倍になります。そうなると2時間では全く足りなくなってきます。
この課題を解決するために、推進会議を週に1回、時間割内に設定して行う方法を採用しました。
時間割内に行うので、制限時間は50分。ただし毎週するので、1か月で見ると合わせて4時間程度になります。2カ月に一回の職員会議ならそれまでにミニ推進を7~8時間行うことになります。
しかも時間外の延長はありません。新しい提案に対応する時間も確保できそうです。
良い誤算もありました。会議が始まって2時間もたつと意識がかなりもうろうとしています。そのタイミングで新しい提案があっても、正直考えきれません。全員そんな状態なので効率も非常に悪いです。でもミニ推進では毎回50分一本勝負。いつもみんな頭が冴えていて議論が進みます。
ミニ推進に移行した後、Round制導入も行いました。(155)
ただ週に一回のミニ推進にしたとは言え、時間が無限にあるわけではありません。全ての案件にRound制は使えないのはハッキリしています。(これが3年前のチャレンジが失敗した大きな原因です)
そこで分掌から出てくる提案はこれまで通り、「沈黙と言う暗黙の了解の雰囲気制度(155)」で対応し、今の校務分掌には分類されないような、新しい提案に対しRound制を適用することにしました。
すでに2回、Round制で決議を行いました。今のところ良い感じです。まだ軌道に乗ったとは言えませんが、まずは推進会議の場で参加者全員が意見を述べることが当たり前になるようにしていきたいです。

ところで、実は「推進会議でみんなが意見を述べるのが当たり前になったら目標達成」という訳ではありません。
最終目標は、推進会議を各分掌からの提案の情報共有と簡単な質疑応答のみを行う場にすることです。
始めの話しに戻りますが、会議に参加する人数が多いほど、何かを決定するのは難しいです。そもそも推進会議の目的は何かを決定することではなく、校長先生の意思決定の補助をすることです。
各分掌部会で提案に対し十分に審議を行った上で、その提案を推進会議に持ってきているのなら、よほどのことがない限り、それでOKにすれば良いと考えています。(詳しくは139)
よほどのことが無いようにするには、担当者が「150.新しい提案ができる学校になるために」で見た提案までのステップを確実に上がってもらえたら大丈夫です。推進会議で聞かれるかもしれない疑問や不安を、推進会議に出す前に解消しておくのです。
学校業務では、全ての先生が全ての業務に何かしらの形で関わるので、他の分掌の仕事にも自分なりの考えを持ちやすいです。経験が豊富な人もいます。失敗したことがある人もいます。
だから助言したくなる気持ちも分かります。でもそこは敢えて、担当分掌が提案してきたことを認めて任せてみたいです。深刻な結果にならないのなら多少の失敗もあっても良いと思います。
理想的には、専門性がある方は、提案の前に相談に来てもらえる人間関係を作っていくことです。また会議の資料が事前公開されているのなら、それを見て質問があれば推進会議の前に、自分から聞きに行けばいいのです。
まとめると、推進会議では分掌や学年からの提案は、情報共有・質疑応答のみを行い、新規の提案についてはRound制で対応する形が、今の私の理想です。
会議は効率化され、時間も大幅に削減していけるのも大事ですが、それ以上に、Round制で参加者全員が発言したり、各分掌に権限移譲し任せていくことで、教職員の責任感と主体性を高め、より専門性を持って業務を担ってくれるようになると考えています。