152.教頭の多忙感をどうにかするには?後編

マインドセット

教頭1年目は右も左も分からなかったので、残業時間もかなりのものでした。

今年で教頭6年目。年を経るごとに残業時間は減ってきて、今は教諭時代よりも残業時間が減っています

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

→教頭のマインドセットが職員室を変える

前回は教頭の努力ではどうにもならない領域の話でしたが、今回は教頭次第で改善可能な夢のある話です。

勤務校の教頭像

「○○学校の教頭」には担うべき決まった業務があります。「職員室黒板に今日の予定、出張、休暇等を書く」や「朝の打ち合わせであいさつをする」等です。PTAの会計補佐やPTAのOB会の事務なんかもあります。

ほとんどの業務は校務分掌上で分担が決められますが、その分担から漏れた業務は、だいたい教頭が担当することになります。顕著なのはICT機器の管理等です。

GIGAスクール構想の前倒しでは、校務分掌上での位置づけが間に合わず、一旦教頭対応になった学校もあるかと思います。それがそのまま現在に至るといった感じです。

この業務は、何もしなければひたすら教頭業務であり続けていきます。でも校務分掌上にICT関連の業務を割り振ることができれば、教頭の手から離れ、学校として対応ができ、人材育成にもつながります。

余談ですが、ICT関係については、生成AIの取り扱いやCBT対応の本格化を見通して、教頭対応から校務分掌上にきちんと位置付けておいた方がいいです。

一方で対外的な役割になるとちょっと難易度が上がります。

校内では先生方と業務改善の風潮も共有しているので変更しやすいのですが、地域での役割になると、提案の土台となる共通認識からして違うので、より多くの時間がかかります。話し合える時間が少ないのもネックになります。

教頭個人のマインドセット

ここからは今すぐにでも変えていける内容です。

目の前にある業務をただこなしているだけなら、削減も改善も何も起こりません。やりたいと思える業務ならまだいいのですが、ただやらされる仕事だとストレスが溜まっていきます。

やらなければいけない業務が幾重にも重なって、長時間自分を拘束するのなら、メンタルもすり減っていきます。

自分で何かを変えるのが苦手だと言う方もいらっしゃるとは思います。でも何も行動しないと良くて現状維持、多くの場合、状況は悪化していきます。

毎日の業務の中から、まずは1分の業務改善の可能性を見出してみてください。普段当たり前と思っている業務が狙い目です。

例えば、「毎日職員室の黒板に、今日の行事予定を書いているけど、これを無くせないかな?」とか、「先生たちへの電話の着信連絡、机にメモを貼っているけど、もっと楽にできないかな?」とかです。

最初はたったの1分の時短ですが、毎回積み上げれば驚くほどの時間削減になります。

「自分でできる業務改善は自分でやる!」そんなマインドセットを持つことができれば、業務改善の可能性は至る所で見つけることができます。

大事なのは、変えていこうと思うマインドセット当たり前を再度見直す視点です。

変えていきたいことが見つかれば、これをシステム思考で考えます。ただ単に、自分の業務改善で終わるのではなく。教頭自身の業務改善に加え、全体の業務の改善も考えます。自分の業務改善が職員室全体にも恩恵があるなら、みんな協力してくれます。

例えば毎日の行事予定をオンラインで共有・更新したり、電話の着信連絡をChatでしたりすることで、誰でもいつでも情報を確認できるようになります。

教頭職は学校業務を包括的に把握して、職員室を俯瞰できるハブ的な立場です。1つの業務が何にどのように関連付いているのかを知ることができます。職員室で働くみんなにメリットがある業務改善をするには打ってつけのポジションです。

教頭先生のマインドセットが、教頭自身の業務改善はもとより、学校全体の業務改善を大きく左右します。業務改善に取り組むことで、教頭に求められる「校務の整理」にもつながります。

自分で課題を見つけ、業務改善をし、自分の業務のみならずみんなの業務にも改善ができれば、主体性はもちろん、自己肯定感や自己効力感の向上にもつながります。

私の場合、業務上でもウェルビーイングが向上していると感じています。

「変わってほしい」なら変わらない。「変えていきたい」ならほぼ変わらない。「変えていく」「行動」が伴えば、半分くらいは変えられる、そんな肌感覚です。

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