151.教頭の多忙感をどうにかするには?前編

マインドセット

一般的に教師は長時間労働高ストレスの職業として捉えられています。そんな教師の中でも、特に教頭職は多忙を極めると考えられています。

この多忙感、どうにかできないのでしょうか?

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

→どうにもならない領域

教頭職は一般的な業種と比べるとかなり忙しいと思うのですが、教諭時代と比べると、教頭職の方が時間的余裕をかなり持てるようになりました。

もちろん個人の感想です。時間外在校等時間で見ると、教諭時代は間違いなく100時間オーバーだったのが、今はほぼ半分になりました。

  • 自治体間の差
  • 文科省・教委の意識
  • 勤務校の教頭像
  • 教頭個人のマインドセット

自治体間の差

教頭職の忙しさは、まず自治体の財政状況や教育施策に大きく左右されます。

例えば学校の開錠。朝、誰が学校を開けるのかと言うところです。みなさんの学校では誰が学校を開けていますか?

もし教頭先生が開錠されているのなら、みなさんの学校の教頭先生の時間外在校等時間はかなりのものになっていると思います。

私が勤務している自治体では、学校の開錠・施錠は警備員さんが担当してくれています。それが当たり前だと思っていたのですが、2年間人事交流で勤務していた自治体では、開錠は学校サポーターさんが、施錠は教職員となっていました。

さらに別の自治体に勤務している教頭先生は、開錠も施錠も教頭がやっているとおっしゃっていました。

そうなると残業も含めた勤務時間(時間外在校等時間)は1日12時間以上になります。でもこの状況は教頭の努力で何とかできるものではありません

他にも、自治体によって自治体任用の講師の数学校サポーターの種類と人数給食の公費負担体育館の空調の有無等、多くの面で差が出てきます。

例えば、施設の修繕費。古い校舎ほど修繕箇所も増えてきます。破損個所があった場合、修繕依頼を教委に出すのですが、まずその調整と対応に時間がかかります。先生方から早く修繕してほしいと言った要望にも対応します。

それで修繕できればいいのですが、修繕費の財源が少ないとその年度内の修繕ができなくなります。そして次年度、同じことを繰り返すことになります。

これらの自治体間の差を埋めるのは学校現場と教育委員会です。その調整を行う教頭職への影響は計り知れません。

文科省・教委の意識

教頭の忙しさに大きく影響するのは調査関係です。

調査関係は多忙の元凶みたいな論調もありますが、必要なら調査そのものについては積極的に取り組みたいと思っています。特に、調査結果が予算配当に影響するのなら、喜んで回答したいです。

一方で、回答したくない調査もあります。

まず調査項目や回答方法が回答者目線を欠いている場合です。先日も、600項目を手入力する調査がありました。現状確認自体も大変だったのですが、入力時もTabキーと数字キーを交互に延々と連打していました。

続いて同じ内容の調査です。進路関係にありがちです。依頼元が違うので、ちょっとだけ様式や回答項目が違います。何か、こちらがちゃんと回答しているのかを点検するための罠のように感じてしまいます。

これらの調査はシステム思考で改善ができる可能性があるにもかかわらず、情報共有や現場へのリサーチ不足で合理化ができていません。ここで生まれる非合理的な部分を解消するために、教頭が時間を注いでいます

「自治体間の差」や「文科省・教委の意識」は、ダイレクトに教頭先生の労働時間を増減させるのですが、教頭の努力で何ともできないのがしんどいところです。

ただ各自治体の教育委員会については、教頭サイドから積極的に申し出ることで改善できることは多いです。

昨年度やってみた「自治体外へのデータ移動」(133)や今年度取り組んでいる「給食食数報告」(148)では、市教委と協働することで一定の業務改善につながりました。

次回は教頭の試行錯誤で何とかできる部分について書きたいと思います。

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