2026年3月、異動に向けての引継ぎ資料をまとめる作業を始めていました。
そんな中、この2年間の努力の結晶ともいえる数々のデータを、外に持ち出す方法が分からないという事に気が付きました。
早速教育委員会に相談してみたのですが、こちらがしたいことが上手く伝わらない…、そんな感触がありました。
このままでは、データを持ち出すことができない!
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→必要性は立場によって変わる
今回、自分の異動もあって、データの持ち出し方を改めて調べてみました。
一昨年度、校務用パソコンが新しくなりました。導入時には、学校に専門家が派遣されて、ログイン方法や基本的な使い方についての研修が行われました。
研修で使われた冊子は、ログインの方法を写真付きの解説していて、意味が分からなくても手順通りに進めていけば作業が完成するマニュアルでした。年度途中に着任した方にも問題なくログインしてもらうことができました。
そんな全てを解決してくれるようなマニュアルが、データの移動方法にもあればと思っていたのですが、どこを調べてもデータ移動に関する資料が見つからない。
自治体内のデータ移動は、校務サーバー内に移動用のフォルダがあるので問題はありませんでした。でも自治体の外にデータを持ち出す方法が分かりませんでした。
もちろんすぐに教育委員会に相談しました。汗と涙の結晶であるデータを移動させたいと熱く語っていたのですが、担当の方は「??」な感じになっていました。まさにのれんに腕押し状態。
今回相談して初めて分かったことなのですが、行政畑の方にとってみれば、そもそもデータを持って異動するなんてことがないそうです。加えて自治体をまたいでの異動もないんです!
そら「自治体をまたいでの異動時のデータの移動方法」なんて想定外。(異動と移動がややこしい!)
と言うことで、担当の方に「教師にとっての自分データの大切さ」を力説し、自治体外へのデータの異動の必要性を理解してもらいました。
次の課題は、データの移動方法の確立です。Google Workspaceでかつ自治体のセキュリティポリシーに則った方法で、データを自治体外へ移動する方法を考える必要があります。
現場のニーズを伝えたうえで、教育委員会のICT担当の方に、データ移動方法のマニュアルを作成・周知してもらえるのが一番いいのですが、残された時間は3週間しかありません。正直間に合うのか不安でした。
色々考えた結果、こちらの自治体にお世話になった恩もあり、マニュアルの作成を買って出ることにしました。
「個人情報を含まないデータ」等の基本的な確認事項から、管理職の承認の流れ、具体的なデータの移動方法、新年度に入った後の対処法などをまとめていきました。
この時とても役に立ったのが、Chatでのコミュニケーション(119)でした。確認事項や検証事項があるとすぐに、自治体内の小中の教頭先生たちにChatで共有し、色々とアドバイスをもらいました。
マニュアルの素案や原案ができると教育委員会でチェックしてもらい、教頭Chatでも共有しました。この作業を何度か繰り返し、なんとか2週間程度で、「データ移動のマニュアル」を作成することができました。
この段階でもうすでに、教育委員会はもちろん自治体内の全小中学校と共有も終わっています。自治体内で同じマニュアルを使えば、異動していく先生方も安心です。
でもよく考えれば、新しい校務端末が導入されたのは一昨年。去年の年度末の異動時に、同じ課題が出ていたはずです。幸い自校では自治体外にデータを移動させることが無かったのですが、みんなどうしていたのでしょうか?

課題発見からマニュアルの作成、共有まで、けっこう上手いことできたと自画自賛していました。2年間お世話になった恩返しになったかなと思っていたのですが…、実は最後の最後でマニュアルに不備が見つかりました。
「94.やってみた人材育成」で紹介したICT関係で絶大な信頼を寄せていた先生に、不具合があることを教えてもらいました。
教頭間で検証作業を行っていたので、先生方ができない操作があることに気が付いていませんでした。それが分かったのは3月27日。もう手遅れです。
仕方がありません。そこで上記の先生に全てを託し、この不具合を解消し次年度こそは、みんなが安心して使える「データ異動のマニュアル」を完成させてくださいとお願いしました。彼ならやってくれるでしょう!
年度末の忙しい時期でバタバタしましたが、マニュアルができて良かったです。これで無事、自分のデータを移動させることができました。