みなさんの学校では、職員会議前の推進会議(企画会議)に何名の人が入っていますか?
校長に教頭、教務主任、学年主任…。各分掌の部長に生徒指導主事?そう考えていくと少なくても8人くらいでしょうか。
そのメンバーが推進会議で色々と話し合う訳ですが、そこで参加者全員は上手く意見表明できていますか?
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

→「沈黙と言う暗黙の了解の雰囲気制度」による時短
もし推進メンバーが5人までなら、何かを決めるには理想的な人数になります。意見表明しやすいですし、お客さん状態の人も生まれにくくなります。
でも6人以上になると、状況は変わってきます。人数が増えれば増えるほど、意見を言う人は限られていきます。これが悪い方向に進むと、「声が大きな人の意見だけが採用される」となっていきます。
「何かご意見があれば。」と司会が聞いても、だいたい意見は出てきません。何かを決める時は、沈黙と言う暗黙の了解の雰囲気で、決まった感じになるようになります。
この沈黙状態が長いです。沈黙スタートから了解の雰囲気獲得のたびに、「これは何の時間?」と考えてしまいます。ただでさえ少ない会議時間ですが、さらに沈黙状態に削られ続けていきます。
お客さん状態の人が多いのなら、推進会議に参加するメンバー数を減らせればいいです。でも推進会議が職員会議の事前調整の場とするなら、やっぱり各学年、各分掌の長には参加してもらいたいです。
そこで、2年前に一つの方法に取り組んでみました。
当時、推進会議で意思表明をするのはごく一部の先生だけでした。ほとんどの方は「推進では自分の意見を言わない」がデフォルトになっていました。
せっかく集まっているのに、考えや思いが共有できないのはもったいなすぎます。またその時に意見表明しないことで、納得しないまま決定してしまい、決まった通りにすることにストレスを感じたり、そもそも決まったことをやらなかったりするのであれば、集まったことが全くの逆効果になってしまいます。
そこで推進会議での意見表明が当たり前になるように、「ティール組織」(フレデリック・ラルー著)に紹介されていた方法を参考に、全員が発言できる方法を考えました。
提案を聞いた後に、
Round 1:提案に対し「前向き」か「後向き」かを挙手で表明
Round 2:順番に疑問や不安を提案者に伝え、それに対し提案者は回答していく。
Round 3:最後に「賛成」「反対」を挙手で表明し、校長先生が決定する。
当時の勤務校でも推進会議を週に一回行っていたので、議論する時間は最大限確保できていました。これでメンバー全員の意思表明ができて、校長先生にもメンバー全員の考えが伝わり、最後に校長先生の意思決定権も行使できます。良い事だらけのようです。
ただ私のやり抜く力が不十分だったこともあり、始めの数回以降、なぁなぁになってきてしまいました。
それでも以前に比べ、推進で意見を述べる方や回数が増えたので多少の成果は感じられました。

この時の取組みで大きな課題となったのが、時間の無さです。
週に一回の推進会議は50分間です。Round1~3は効率よく全員の意見を表明できますが、それでも参加人数が多いと一周するのにそれ相応の時間が必要です。全ての案件にこのRound制を行うのは現実的ではありませんでした。
結局のところ、「沈黙と言う暗黙の了解の雰囲気制度」は全員からの意見を聞かないことで成り立つ制度で、意見を聞かない方法で時短を実現していたのです。
この制度は意見を聞く事はできるけど、実際に参加者が意見を言い始めると成り立ちません。
もっと推進会議を効率よく運営できる方法はないのでしょうか?そんなことをずっと考えて、今年度、もう一度挑戦してみようと思いました。