146.変われる学校になるために 6-7月に取り組んだこと

教頭の役割

現任校に着任して、早4カ月が経ちました。136で書いた4~5月に取り組んだことに続き、6~7月に取り組んだことをまとめてみます。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

→まだまだ土台作り継続中

コロナ禍以降の学校現場を見ていると、変わる必要性を痛感します。ざっと思い付くところを挙げても、生徒指導提要の改訂やCOCOLOプラン、GIGAスクール、働き方改革に生成AIの普及等です。

どれ一つ取っても、これまでのやり方を再検証し、新しい視点を持って現場に落とし込んでいく必要があるものばかりです。

例えばICTに関する業務では、GIGAスクール、デジタル教科書、校務DX、MEXCBTなど年々業務が肥大化してきています。昔ながらの「情報担当」が一人で対応する業務量をはるかにオーバーしています。ここでは校務分掌の再編が必要になります。

と言うことで、「変われる学校」になるために、6・7月に取り組んでみたことです。

・分散型の推進会議(ミニ推進)
・時間外校内自主研修(OFF-JT)
・施設点検の運用
・教頭の通知表

・分散型の推進会議(ミニ推進)(139)
週に1回行う分散型の推進会議です。職員会議前の案件の検討はもちろんですが、今後対応が必要になってくる事案について、推進メンバーで議論できる時間としても活用したいです。

「校長先生の学校経営方針のより深い共有」や「発達指示的生徒指導に基づいた生徒指導方法の方針転換の確認」、「生成AIの授業での活用方針の模索」など、共有・議論したいことがたくさんあります。

分散型の推進会議は、一度、5月の推進会議で口頭による提案をして撃沈しました。でも変われる学校になるためには必須のシステムと考えているので、再提案しました。

目的や運用方法、メリット、デメリットなども考慮して提案の叩き台を作成しました。その後、教務主任や学年主任、校長先生などいろんな人に意見をもらって、提案書をブラッシュアップしていきました。

十分準備をした上で推進会議に再提案した結果、「とりあえずやってみよう!」という結論になり、スタートラインに立つことができました。

この導入スタンスは、アジャイル方式っぽくてとても良い感じです。でも一方で、今後の成果次第では元の1か月半に1回の推進会議に戻るということです。もう一度気を引き締めて、夏休み後半に細部まで制度設計したいと思います。

・時間外校内自主研修(OFF-JT)(21)
もし先生方が、「教職員に必要な知見は教育委員会や管理職から教えてもらえる。」と考えているなら、そこに大人の主体的な学びは生まれないでしょう。

今後子どもたちには「自分に必要な学びを見つけ、主体的な学びをマネジメントしていく力」が必要と言われていますが、これは子どもに限らず大人も同じです。

学校での業務を行う中で、自分に必要な知見や能力に気がついたのなら、自分で学ぶのがベストです。ただ、「何から始めていいのか分からない…。」「勉強を始めるキッカケが…。」と二の足を踏んでいる人も多いと思います。

また自分に必要な知見だからと言って、職員室の先生方全員に必要という訳でもありません。もうすでにその知見を十分理解して業務に生かしている方も多くいます。

そこで、必要な人が必要な知見を学ぶキッカケになる場があればと言うことで、時間外に行う校内自主研修(SUP:Self Upgrade Programと命名)に取り組んでいます。

この4月に赴任した本校でも、さっそく企画・運営し始めました。これで5校目。5回目のスタートになります。1学期は研修会を3回実施できました。目標は年間10回です。

毎回テーマを決め、校内にいる専門性がある方を講師に招き、参加者を募集して実施します。時間は勤務時間外に30分間。この自主研修が、自分の学びの第一歩を踏み出してもらえる機会になればと期待しています。

今はまだ教頭発信の自主参加型研修ですが、最終目標は教職員が主体的に企画から運営まで行う自主運営型研修です。

・施設点検の運用
本校では教頭が施設管理者として登録されています。定期的に敷地内を見回ってはいるのですが、全ての場所を見て回ることは現実的に不可能です。

そこで学期末に先生方に担当を受け持ってもらい、担当施設の点検をお願いすることにしました。以前勤務していた学校で行っていた方法です。これで全ての場所に目が行き届くことになります。

点検項目ですが、備品の不具合の有無や震災時の落下物の排除、消防設備の確認といったこれまで行っていたものに加え、昨今の状況も踏まえ、盗撮をしにくい環境作り火災防止のためのガス・コンセントの確認も加えました。

また本校独自に、ハチの巣がないかどうかも点検してもらいました。立地上、ハチの巣ができやすいようです。(1学期中に少なくとも5つのハチの巣を駆除しました。)

全ての場所を点検してもらい、集まった修繕箇所については、教育委員会に随時依頼を出していく予定です。次回の点検では、その修繕済みの箇所も見てもらい、点検することの効果も感じてもらおうと考えています。

・教頭の通知表(26)
大阪では今年度から教頭の評価育成のために、全ての教職員に教頭のマネジメントに関するアンケートを取ることになりました。

私は毎学期、教頭の通知表を作成するためのアンケートを教職員にお願いしていたので、それをそのまま継続しています。自分の働き方を客観的に評価してもらわないと、独りよがりの満足で終わりかねません。(そういった前科があるので)

アンケートの対象は「教職員」に加え、サポートスタッフやALT、警備員さんにも回答してもらっています。

内容には府が決めている教頭のマネジメントに関するアンケートの項目に加え、独自に自分の働き方で見取りたい項目を加えています。

ここで問われるのは、この「アンケートをする目的の理解」「私に対する心理的安全性の高さ」です。「上役だから無難に良い感じで評価しておこう」となると本末転倒です。日頃の言動から気を付けるようにしています。

この1学期末も、アンケートに回答してもらいました。全体的に高評価だったので、2学期以降も今取り組んでいることを一旦継続で進めていこうと思っています。

アンケートに「変わってほしい、変えていきたいと思うことはありますか。」という自由記述欄を設けたのですが、そこに書かれていた内容がとても興味深かったです。さっそくミニ推進での議論のテーマにしたいと思います。

持続可能な職員室になるには、意識改革から始まって最低3年は必要だと考えています。でも教頭は平均3年、そして最短1年で異動します。まずはこの1年間でどこまでできるか?もう半分が経過しようとしています。

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