136.変われる学校になるために 4~5月に取り組んだこと

業務改善

「学校や教師は古いスタイルから脱却しないといけない!」とよく言われます。

確かにこれからの世の中のことを考えると、生徒に素直さや従順さだけを求めていては、卒業後の人生が危うくなるなと感じます。

でも、学校や教師が変わるにはどうすればいいのでしょうか?

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。 

→リトライで再現性確認

この4月、転勤に伴いスタートラインに戻ってきました。2年間取り組んでいたことが一旦「リセット」された感じです。

今は新しい環境新しいメンバーと、1から再現性を確認しながら、これまで取り組んできたことに再チャレンジしています。

まず大事なのは、「変化していける環境作り」と考えています。どんなに素晴らしい変化の種を持っていたとしても、これが無いと実現は不可能だからです。

そう思って、4月1日から今日までに色々やってみました。

  • 学校教育目標の共有
  • 教職員が自由に発言できる環境作り
  • 教職員が発信・共有できる場の創出
  • 会議の運用方法の明確化
  • 会議の分散

学校教育目標の共有
全体の目標が無いと、商店街の個人商店のように、それぞれが個別に考え行動するようになります。職場で協働しながら目標に向けて行動することで、1人ではできない大きな成果に近づくことができます。

4月当初の会議で、校長先生が学校運営について所信表明されていると思います。もちろんその中に「学校教育目標」についても言及されていいると思います。

「伝えたから分かっているはず」とならないのが人間です。子どもも大人も一緒です。伝えた後は、メンバーがそれを自分事として捉えてもらうまで、押したり引いたりしながら腑に落ちるまで理解を進めて行かなくてはいけません。

さっそく会議での教頭ターンや教頭通信で、全体目標の大切さや全体目標と個人目標をつなげていくことについてお伝えしました。

ただ、忙しさに埋もれて目標設定が不十分な人も多いです。これからも定期的に情報発信・コーチングを行い、学校教育目標が意味のある目標になるように行動し続けていこうと思います。

教職員が自由に発言できる環境作り
これは心理的安全性の向上に尽きます。めざすは「話しやすく、助け合えて、挑戦できて、新しいことを歓迎できる職場」です。

「話しやすく、助け合えて」はもうすでに実現しています。これからも磨きをかけていきたいです。課題は「挑戦できて、新しいことを歓迎できる」です。

一人で取組める教科指導では、一足先に「新しい事への挑戦」に取り組んでいる方も多いです。典型的なトーク&チョークスタイルからの脱却のチャレンジが進んでいます。

ところが協働的な活動が必要な学校運営となると、動きが一気に鈍くなります

変化に対する拒否反応は、人間が本来持っている生存戦略です。「生き残れている(上手くいっている)のは、これまでの方法を続けているから。」と捉えています。上手くいっていた方法を変えるのはリスクになります。

まずは小さな挑戦と成果を繰り返して、変化に慣れていってもらおうと思っています。今は職員室内の模様替えや情報共有の方法のアジャイルっぽい開発などに取り組んでいます。

これまで勤務してきた学校にスタンディング・ミーティング・スペースを設置してきました。今回も2学期までに設置しようと考えています。

教職員が発信・共有できる場の創出
幸い現任校では職員室内のコミュニケーションが活発です。色々なメンバー間で積極的な情報交換が行われています。

ただ教職員全員での交流は難しいです。近年、会議や打ち合わせの時間を削減する学校が多いです。会議も時短を念頭に効率化が求められています。全体で共有できる時間は少なくなる一方です。

そこで事務連絡については、エクセルで作った打ち合わせ用のプラットフォーム(職朝メモと命名)をメンバー全員で共有し、誰でもいつでも書き込めて、誰でもいつでも閲覧できるようにしました。

これで事務的な情報共有の範囲と密度を確保しながら、共有時間(発信・受信共に)の分散ができるようになりました。

このプラットフォームは必要に応じて随時改善していくアジャイルっぽい開発方式を取っています。先生方から必要な機能や不便なところを情報提供してもらって、月単位でより使いやすいように改善しています。

合わせて、すでに活用されていたグループウェアのチャットに、同僚性が上がるような、みんなの頑張りを共有するスペース(「放課後トーク」と命名)を設置しました。校務員さんの陰の頑張りなど、このスペースで共有していきたいです。

会議の運用方法の明確化
学校における全ての決定権は校長先生にあること。推進会議(企画会議)は決定の補助機関であり、職員会議は情報共有の場であることを、メンバー全員で確認しました。

やはり、職員会議で最終決議すると思っていた方もまだいました。早い段階で、こういった認識の違いを解消しておくのが大事だなと、改めて思いました。

会議の分散
現任校では、すでに多くの会議が時間割の中に設定されています。これで放課後の会議がグッと少なくなります。時間割担当の苦労に感謝するばかりです。

一方で、会議の精選として職員会議の回数は減っています。情報共有の場としての職員会議なら、それでも良いと思います。必要に応じて、職員会議ではなく、全員がいつでも確認できるプラットフォーム(職朝メモ)で共有することもできます。

ところが、推進会議(企画会議)はそうはいきません。職員会議でメンバー全員が納得できるように、不備を見つけて提案の修正検討や、差し戻しをする必要があります。

「例年通り」の案件なら、比較的スムーズに議事が進行します。確認点もそんなに多くはありません。でも「変われる学校」になるためには、今後増えてくる新しい提案にも対応できる体制が必要です。

そうなると、会議は1時間では到底終わりません。2時間、3時間と会議が続けば、勤務時間内確保は絶望的です。また2時間も色々と考え続けたら、判断力が大幅に低下し、無駄に議論が長引いてしまいます。

この課題には、前任校で学んだ推進会議の分散が効果絶大です。

早速提案したかったのですが、色々あって資料作成が間に合いませんでした。提案に向けての準備も十分できませんでした。ただ次回の推進会議は7月になります。そんなに先送りにもしたくありません。そこでコンセプトだけ口頭でお伝えしてみました。

会議が2時間過ぎた時点での口頭での提案…。もちろん撃沈しました。

撃沈したのですが、推進会議の分散は今後の「変われる学校」には必須のシステムだと考えています。次回はしっかり準備した上で、再度挑戦します。

今回紹介したチャレンジを進めていくことで、職員室が「変化できる環境」になれば、先生方が頻繁に変化を体感できることになります。変化を主体的に起こす経験も積むことができます。その経験は、実際の生徒への指導にも大いに役立つはずです。

教頭は1年で異動することもあります。タイミングを見計らいながらも、今できることは今やっておかないと、と思いながら取り組んでいます。

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