08.生き残る教師 その2

マインドセット

前回、「教師もAIによって代替えされるかもしれない。」ということを書きました。

教師として生き残るには、まずは「教師はクリエイティブな職種だ」と認識することが大事です。

みなさんの職場で、先生方はどのようなクリエイティブさを発揮されていますか?

どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 教えたいことを教えない教師

これまでの講義形式の授業で、教師が力を注いでいたのは、「教師の仕掛けにより、いかに生徒の理解を深めるか。」でした。

これまでの人生で考えたこともないような概念を理解するのは困難さが伴います。赤と青しか知らない人に紫を理解してもらうようなものです。

教師の役割は、赤と青を混ぜて紫を作るように実際に目の前でやって見せたり、内容をかみ砕いたり補足説明をするなど言葉を介して新しい概念を理解するのを助けることでした。

教諭時代、生徒に現在完了形を理解させる方法を試行錯誤し、授業で生徒が「分かった!」と言った時の嬉しさは今でも忘れられません。

この授業では2種類の役割しか想定されていません。「教える側(教師)」と「教わる側(生徒)」です。「教える側」から「教わる側」に知識を上手く伝達させるのが授業でした。ここでのポイントは、教える内容は決まっているということで、目的は知識の伝達だということです。

しかし「主体的・対話的で深い学び」や「探求学習」では、教師が担う役割がたくさんあります。

ここで生徒は「教わる側」ではなく、主体性のある「学ぶ側」となります。またバズ学習などにみられるように、生徒は同時に「教える側」にもなります

生徒が主体的で対話的になる時、教師の役割は「教える」ことではありません

主体性や対話、そして深い学びは、一方通行の情報伝達だけでは実現できません。生徒がこれまでの人生ですでに蓄積している知識や経験を思い出し、組み合わせ、友達の意見を聴いて自分の視野を広め深める必要があります。

その時の教師の役割はファシリテーターです。生徒の対話を促し、好奇心をかき立てる仕掛けをベストなタイミングで提供するのが主な役割になります。

また探求学習に取り組めば、必然的に視野は学校の外に向けられます。

探求学習の目的は、これまで培った知識と経験を元に、SDGsなどの視点から課題を発見し解決する最適解を見出すことです。ここでも教師の役割は「教える」ことではありません

生徒たちが自らの力で目的に到達するために、教師に求められるのはコーチングです。

これまで教師はティーチャーでありカウンセラーでした。今後はこれに加え、ファシリテーターでありコーチであることも求められます。

ちょっと…多すぎですよね

さらに言えば、もともと教師の大部分を構成していたティーチャーの部分は、今後縮小していきそうです。

今は生徒が一人1台のPCを持つ時代です。ただの知識なら調べればすみます。その知識を学ぶ意味まで理解していないと、覚えようというモチベーションが湧き出てきません。これは生徒だけでなく、大人も同じです。

そして必要とされる知識であっても、YouTubeで何でも学べる時代です。教師のティーチャーとしての側面は縮小され続けると思います。

これからも生き残れる教師は、残りの「カウンセラー力」×「ファシリテーター力」×「コーチ力」に磨きをかけた教師と言うことになります。

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