みなさんは日頃、どんな風に職場内でふるまっていますか?年配の先生や特に教頭・校長は、どんな風にふるまっていますか?
もし職場内で、管理職を含めた経験豊富な先生方が「頼りがい」しかないのなら、今は見えない課題を抱えているのかもしれません。
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- 教頭の役を務めている自分自身も大事にする
管理職や経験豊富な先生方が「頼りがい」があるのなら、もちろんそれは素晴らしいことです。
経験に裏打ちされた知識やノウハウは、一朝一夕では身に尽きません。経験の浅い先生方がぶち当たる課題には、一通りぶち当たって乗り越えてきたからこそ、的確なアドバイスができるというものです。
「頼りがいがある」ということは、周りの先生方からの相談にも丁寧に対応されているということです。そんな先輩が職場にいると、安心して仕事に打ち込むことができます。
一方で、「心理的安全性の向上」という観点から考えると、少し不安が残ります。その「頼りがいのある」先輩や管理職は、弱い部分を見せているでしょうか?分からないことを「分からない」と言えているでしょうか?
もしみなさんの職場で「心理的安全性の向上」を目指しているのなら、経験の浅い人はもちろん、経験豊富な人も「分からない」と言い合える関係が必要です。
教職現場で経験豊富な人も、最近のICT化や校務DXにおいては初心者です。若い先生方とスタートラインは同じです。トレンドのアプリに関しては20代の先生方の方が遥か先を行っています。
そんな中で、管理職や頼りがいのある先輩も「分からない」や「教えて」と気軽に若手に聞ける雰囲気になっているでしょうか?
知らないことや分からないことに対して、「知らない」や「分からない」、「教えてほしい」と言えるマインドセットに、管理職や頼りがいのある先輩がなっていれば、その職場では心理的安全性が向上に大きく前進です。

一方、「経験豊富な先生は何でも分かっている」と本人も含め周りがそう思い込んでいると心理的安全性向上にはマイナスです。
極端な場合、管理職や経験豊富な先生自身が、プライドが高くて周りに相談できないとしたら、職場全体に相談しにくい雰囲気が蔓延していくでしょう。
教頭として心理的安全性向上に向けて行うべきは、自ら率先して周りに分からないことを聞きに行くことです。特に若い先生に聞きに行くと効果が大きいです。
周りの先生方に「教頭先生も分からないことを聞きに回っている」と思わせるために、意図的に行動するのがいいです。それが職員室内に分からないことを聞きに行く雰囲気を作る一つのキッカケになります。
その結果、「分からないことを聞く」→「人材育成」「専門性向上」→「互恵的相互依存関係向上」→「心理的安全性の向上」→「新しいことへのチャレンジの歓迎」となっていってもらいたいです。
「分からない」と聞くことは、教職員の集団づくりの第一歩になります。それを教頭が率先して行うのは周りに与える影響がとても大きいと思います。
経験豊富な先輩も管理職も、今まさに新しい経験をしている真っ最中なのです。分からないこともたくさんあります。
それを素直に表現することで、業務に取組み際に、教職員間でどのように行動すればいいのかの実例を示すことができます。
みなさんの職場での「理想の教職員」はどんな人ですか?
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