先週、教採に合格した先生から説明会や健康診断についての質問がありました。年度末の人事が動き出したんだなって実感しました。
ちなみに大阪府では今年から、府で合格した方は説明会等の事務手続きについて、職免が適用されることになりました!めっちゃありがたいです!
新年度のスタートに向けて、これから様々な思惑が交錯しながら人事配置が決まっていきます。
今回は、新しいメンバーで再出発する新年度に向けて、今できることについて書いていこうと思います。
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→「例年通り」を言語化して不安を減らす
もう15年も前の話です。教諭として初めての異動がありました。
どこの学校も4月1日から会議と研修、準備に大忙しになると思います。着任した学校も例外ではなく、着任後息をつく暇もなく大忙しになりました。その矢先、教員生活初めて精神的にしんどいなと思ったことがおこりました。
それが「例年通り」です。
大阪の中学校では、中1年時に構成された教師チームが、基本的に卒業までの3年間持ち上がることが理想とされています。
チームのメンバーは少しずつ変わっていくのですが、学年主任と中心となる担任陣が残っていると、同じ「めぐり」として取組みが熟成されていきます。
当時の私は、そういった「めぐっている」学年チームに飛び込みで入る形になりました。
4月当初の学年会で、集団づくりや総合の取組などの基本的な方針を確認するのですが、かなりの頻度で「例年通り」が出てきました。
もちろん自分としては「???」となります。今ならそこで「例年通りって何ですか?」と聞くと思うのですが、当時はまだまだ部外者と言う意識が高く、すべてが当たり前に進んで行く会議の中で、疑問点を聞くことができませんでした。
結局、事あるごとに「例年通り」の内容をこちらから聞きに行くといった構図が出来上がりました。「例年通り」を理解できないことに疎外感も感じるようになりました。教師になって初めて、メンタル的にしんどいなと感じるようになりました。
みなさんの学校ではどうでしょうか?「例年通り」で片づけていることはありませんか?
「例年通り」は検討時間や情報共有時間が短縮でき、取組みが熟成されていく一つの方法だと思います。(くわしくはコチラ)例年通りの積み重ねが伝統を作っていくので、全てが悪いとは思っていません。
ただ教師は着任後いきなり現場の最前線に立ちます。それだけでもかなりの不安と緊張に襲われます。加えて、周りの先生が何をするのかが分からない状況はマイナスでしかありません。
新しく来た先生方が、すでにいる先生方と同じにはもちろんなれませんが、できるだけ不安を無くし、サポートしていく環境があることを伝えるのは、先生方のメンタルの安定には重要だと考えています。
私の昔話に戻って、少し経ってから分かったのですが、同じタイミングで同じ学年に飛び込みで入られた先生も、この「例年通り」がしんどいと感じていたようで、私だけじゃなかったんだとめちゃくちゃ安心したのを今でも鮮明に覚えています。
その後、学年主任や教務主任になったのですが、できるだけ「例年通り」を無くそうと努力しました。

もうすぐ新年度が始まります。3学期はその準備期間です。
4月1日に新しい先生方が期待と不安を胸に着任されます。その不安を少しでも少なくするために、今できることは何でしょうか?
その内の一つとして、「例年通り」は便利な共通言語ではなく、不安をあおるフレーズだと先生方全員で確認するのはどうでしょうか?
その上で、4月に結成する新しいチームが同じ目的意識を持って行動できるように、今年度の取組の振り返りができれば、持続可能な職員室に一歩近づけると思います。
「例年通り」を無くすには、「例年通り」の内容を言語化する必要があります。例えば風紀面の指導では、どのポイントをどういった基準で、どのような対応をするかなどです。
今までやってきた「例年通り」の内容を言語化するには時間がかかります。そして時間を掛けて言語化していくと、「そもそもなんでこれやっているの?」といった疑問も出てきます。
「例年通り」にも目的があります。その目的を共有しないまま「例年通り」だけ行えば、まさに手段の目的化、例年通りにやることが目的になっているということです。
「例年通り」の言語化と共に、目的を明確にし、それら全てを新しく来た先生方と共有できれば最高です。前年度からいた先生方にとっても、改めて目的を再確認する良い機会になります。
昔話の後日談ですが、「例年通りの言語化・目的の明確化」に取り組んでいた中、襲ってきたのがコロナです。国を挙げての対応に右往左往しましたが、学校での対応も「例年通り」を壊すことから始まりました。あの時、「例年通り」って、こんなにも簡単に変えることができるんだと実感しました。