62.最近とても困ること

業務改善

11月ももう中旬ですが、台風はまだ発生し続け、台湾・沖縄付近に被害をもたらしています。

台風の影響で学校が臨時休校になることもあります。予報技術の発達で台風予報の精度が上がったことで、最近学校現場では困ったことが起こるようになりました。みなさんの職場ではどう対応していますか?

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 計画運休で学校がマヒする

大阪では「台風に伴う暴風警報」「特別警報」で臨時時休校になる学校が多いですが、細かい基準は自治体や学校によって違います。

判断を早急に行うためにも、臨時休校の基準を自治体で統一しているところが多いのかなと思います。現在勤務している市も、以前勤務していた市もそうでした。

みなさんの学校でも臨時休校の流れは、

1.午前7時に警報が出ていると登校見合わせ。
2.午前9時までに警報が解除されている場合は、午前10時までに登校。
3.午前9時現在も警報が出ている場合は、臨時休校。

と言った感じでしょうか?最近は学校稼業中に警報が発令されることも無くなり、急に生徒を下校させなければならないという状況も無くなってきました。学校のことを考えての配慮なのかなと勝手に感謝しています。

ほんの2年ほど前まではこれで何も問題はありませんでした。ところが2023年度辺りから、公共交通機関が「計画運休」を行うようになってきました。

ここで学校現場には大きな問題が発生します。公共交通機関が計画的に前日から運休を決定しているのに、臨時休校は当日の朝にならないと分からないのです。

当日の朝に警報が発令されていない場合、生徒はいつも通りに登校しますが、教師は計画運休のため出勤できない状況が起こり得るのです。

幸い今のところ、自転車やバイク通勤の方が多数いる職場なので、最悪の事態には遭遇していません。何とか出勤できたメンバーで授業を回すことができました。

でも、半数以上の教職員が公共交通機関で通勤していたら、生徒は全員登校しているのに対し、半数以下の教師で対応しなければなりません。

加えて、台風経過後なら施設面の安全点検や破損などがあればその対応も求められます。実際、体育館の天井がめくれた時は本当に大変でした。人員不足に突発的な対応、そんな状況ではもう学校は機能しません。

今後、「計画運休」は定着していきそうです。それに合わせて、学校現場も対応していかなければいけません。

臨時休校の最終決定は校長先生にあるので、校長会などが主となって統一している基準を変えてもらわないと、いつかどこかで「最悪の事態」が起こることになります。

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