最近、「先生の働き方」を特集した番組をよく目にするようになりました。その中で業務量の多さや時間外労働の問題がクローズアップされています。
そこでもう一つ、個人的に非常に気になることがあります。
それは職員室のうっそうとした感じです。非常に多くのものが机の上を中心に積み上がっていて、職員室全体を見通すことが全くできません。
みなさんの職場ではどうでしょうか?
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- 情報過多を回避して、大事なことに能力と時間を注ぐ
15年ほど前に一緒に働いていた先生で、おそろしく片付けが苦手な方がいました。いつも机上にありとあらゆる物が乗っかっており、ものを書くスペースもありません。
いざ机上で何か作業をする必要が出てきたときは、引き出しを開けてその上で作業されていました。みなさんの机の上はどうでしょうか。
当たり前ですが、仕事をする上で机の上は整理していたほうがいいです。
机の上に20個の物が乗っているとします。その中の一つ(A)を使う時、20個の位置が決まっているとAをすぐに見つけることができます。作業にもすぐに取り掛かれます。
でも20個の位置が決まっておらず乱雑に置かれていると、Aを探し出す作業が発生します。もちろん時間もかかります。
関係のない最大19個について、「いる・いらない」を考えて判断しなくてはいけません。20個ならまだいいのですが、50個、100個と物が増えれば増えるほど、効率はガタ落ちになります。
人間は一日で効率よく判断できる量は決まっているそうなので、全く重要でないことに延々と判断力を使うと疲れもたまります。
物を探すのに多くの時間を使ってしまうと気持ちも苛立ってきます。
整理整頓をすると、左のようなメリットがあります。
1.作業効率が上がる。
2.時間が節約できる。
3.判断力が温存できる。
4.職場環境が改善される。
5.仕事を忘れにくくなる。
6.物の紛失が減る。
7.創造的活動に力を注げる。
整理整頓は自分だけではなく、周りの人にも恩恵があることです。職員室に入った時、目に入る景色を想像してみてください。
すっきりとした職場と雑多な職場、どちらが働きやすいかは直感的にもハッキリしています。

意識していなくても脳は見たものを判断し続けています。「情報過多」は疲れを蓄積し、疲れの蓄積は創造的活動に大きく影響します。
机の周りに乱雑に物を置いているけど、仕事に支障はないという方もいるかもしれません。
そういう場合は、机の周りに乱雑に置かれている物のほとんどが、実はいらない物ということなのかもしれません。
もうすぐ夏休みが終わります。断捨離は大きな決断と行動力、そして時間が必要です。実行するなら夏休みがベストです。
コメント