「主体的・対話的で深い学び」や「探究学習」が叫ばれています。さらにGIGAスクールや生成AIの劇的な登場によって、教育現場で求められるスキルが大きく変わってきています。
皆さんの職員室では、この変化にどのように対応しているでしょうか。一筋縄ではいかないのは、どこも同じですかね?
どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- ただ教えるだけの教師は生き残れない。
英オックスフォード大学が2013年に、AIによって代替えされる職業について論文を発表しました。
オズボーン准教授によると、タクシー運転手やスーパーのレジ打ちなど多くの職業が人工知能に代替されるというのです。
確かにもうすでに、100均ショップやコンビニでは無人レジはごくありふれた光景になっています。
車の自動運転技術も完全自動運転のレベル5に急速に近づいています。
一方で、医師や先生は残るそうです。
それを聞いてホッと一安心…している場合ではありません!在り方によっては、医師や教師でもAIに代替えされていく世の中になっていきます。
まずはお医者さんです。AIによる内視鏡を使った胃がんの検査が有名です。
すでにAIは、難しいとされる胃がんの早期発見において、経験豊富な医者の判断と変わらないレベルで胃がんを発見できるそうです。
「現在のAIのレベルで」なので、今後精度はますます上がっていくでしょう。決まったことを正確に判断したり実行するのはAIの最も得意とするところです。
MRIや内視鏡のデータを使った診断、新薬発見、高速ネットワークを使ったリモート手術などこれまで「医師」が行っていた仕事にも大きく変化が起こります。
それに対応できるお医者さんが、今後も残るお医者さんになることができます。

教師も同じです。「個別最適な反復学習」ならAIの方が圧倒的に有利です。
生徒が求める時に、求める分だけ、必要なレベルで、時には(文字面だけですが)励ましながら、学習を強力にサポートしてくれます。
いつでもだれでもインターネットにつながることができるので、教えることに特化した「教え方の上手い」専門家の授業をいつでも見ることができます。生成AIを利用した、答えを直接教えないアプリも登場しています。
「ただ教えるだけの教師」は、ICTの発達やAIによって代替えされていく職業になっていきます。
ではAIに代替えされない教師とは、いったいどんな「教師」なのでしょうか。
教師として生き残る手段として、まずは「教師はクリエイティブな職種だ」と認識することが大事です。
これまでの教師像とこれからの教師像、どんな違いがあるのでしょうか。詳しくは「その2」で考えてみたいと思います。
コメント