新年度が始まって1か月。GWでゆっくりできていますか?
みなさんの職場では年度初めに大掃除をしますか?みんなで一気に掃除するあの雰囲気、いいですよね。キレイになると清々しい気持ちで仕事もはかどります。
とは言っても、隅から隅まで掃除する時間はないので、掃除が行き届かないところも出てきます。
みなさんの職場に、数年前のプリントが放置され続けているコーナーは無いですか?
それは職場の黄色信号です。
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- 新しい職員室から新しい発想は生まれる。
これまで6つの職員室で働いてきましたが、雰囲気はそれぞれです。でもどの職員室にも、かなりの期間手付かずのまま放置されている場所がありました。
ほこりが積もっていて火災の原因になりかねないです。また汚い場所があると、「割れ窓理論」的に、それが基準となって他の場所もだんだん汚くなってきます。
そういった一般的な理由もあるのですが、それだけではありません。
これから新しいことにチャレンジしていきたい職場にとっては、大きく前進するチャンスが隠れています。
1.キレイな職員室だと居心地がいい。
2.防災上の安全性を確保する。
3.職場のコミュニケーションを活性化させる。
4.「変わらない。」「変えられない。」という心理的抑制を取り除く。
1.キレイな職員室だと居心地がいい。
単純に、キレイだと過ごしやすいです。外資系のおしゃれオフィスにはなれませんが、ちょっと工夫するだけでも気持ちに大きな変化が現れます。
印刷や穴あけ・ラミネートの作業スペースを確保したり、導線を意識してプリンターを置いたり、教卓など腰高のテーブルを置いてスタンディングミーティングができるスペースを作ったり、できそうなことはたくさんあります。職員室の整理整頓は働きやすい職場環境に直結します。

2.防災上の安全性を確保する。
ロッカーなど上に積み上げられているものを無くすことで、防災上の安全性を確保できます。
地震が起こると、教師は生徒を安全に確実に避難させることに全力を注ぎます。
これまでの訓練の成果を出し、同時に臨機応変に判断・行動しなければいけません。全ては時間との勝負です。
そんな中、職員室で積み上げられているものが崩れて教師自身がケガをした場合、
①ケガをした教師を助けて避難させる人がいる。
②生徒を避難させる大人の数が減る。
2つのことが発生します。もし、積み上げられていた物を撤去していたら、全教職員で生徒の非難にあたれます。これは学校内全ての部屋で言えることです。
3.職場のコミュニケーションを活性化させる。
机の上に本棚等を置いて、周りから見えなくなっている方がいます。この「机上標高」は物理的にも心理的にもコミュニケーションの壁になります。
「机上標高」を下げることで、顔が見える=話しかけやすい環境になります。話しやすさは心理的安全性向上の第一歩です。
4.「変わらない。」「変えられない。」という心理的抑制を取り除く。
職員室に放置されているほこりが積もったプリントや本は、「変化を起こせない。」と無意識に思い続けた結果とも捉えられます。
「自分の所有物ではない誰かの管理下にあるもの」に手を加えるのは、少しの手間と勇気がいります。
確認してみたら、もう何年も前に転勤した先生のもので、「いつまで置いてるんだろ?誰か捨てないかな?」とみんなが思っていた、なんてことが多いです。
これは、
①自分が思っていることを素直に発言することができない。
②他者への干渉をマイナスと感じている。
③変化に対し抵抗がある。
といった、無意識の思い込みの表れだと思います。
あえてキレイに掃除して断捨離することで、「変わらない。」「変えられない。」を「変わる。」「変えられる。」に変化させる練習になります。
「新しい何か」は脳の活性化にもつながります。職場全体が新しいチャレンジによる変化に前向きになれば、その後の取組みにも大きく影響します。
まずは自分の机上から、みんなが「おやっ?」と思う変化を起こしてみませんか?
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