13 うまく機能させるには?

職員室での働き方
Asian students Helping each other study on tablet the knowledge in the library

01 02 前回
前提として学校の活動は全て校長先生に最終決定権があります。

でも実際の所、全てを校長先生が意思決定しているわけではありません。物理的に不可能です。

でも、最終決定権は校長先生にあります。このジレンマの中、企画→職員会議で提案する方法をとっている現場もあると思います。

ただこれだと、「職員会議」で意見が出たときは、そこから差し戻すことになり、次の職員会議で再提案となります。率直に言って、時間がかかりすぎです。

これって何とかできないのでしょうか。

どうも、こんにちは。BigWaveといいます。どこの職員室にもいる「教頭先生」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 準備が命

職員全員がそろう職員会議で、議論は起こるが何も決まらないといった経験はありませんか?

何かを決定する会議では、人数が増えれば増えるほど、物事は決まらなくなります。

ポイントは職員会議などで出される意見です。

これらの意見は、先生方がそれぞれの視点から、それぞれの経験に即して発言されるものなので、非常に有用です。

これらの意見にはしっかりと耳を傾け自分の提案に反映していくべきです。

参考にしたい意見なのに、職員会議で聞くと収拾がつかなくなります

まして、職員会議で意見を言う先生なんて、ごく一部です。もっと有用な意見もあるかもしれませんが、それを職員会議の場で全て拾うのは不可能です。

さらに最終決定が次回の職員会議に繰り越されることもあります。

変化の速いこの時代、文科省や教育委員会の決定が、トップダウンルートではなく、マスコミを通じて現場が知ることも出てきました。

これまで通りの、職員会議での決定方法では対応できません。みなさんの職場ではコロナの時、どう対応されましたか?

職場の仲間からの意見は大事にしたいけど、職員会議の場で聞くのは有意義とは言えない、これはどうすればいいのでしょうか?

ここは少し発想を変えて、これまで会議中に聞いていた意見を、会議の前にこちらから聞きに行くのはどうでしょうか。

そういった意見を言ってくれるメンバーはだいたい決まっています。まずはその人達に意見を聞きに行ってみてください

ちょっと緊張するかもしれませんが、謙虚に誠実にアドバイスをもらいに行けば大丈夫です。

時には提案の根幹を揺るがすような貴重な鋭い意見ももらえたりします。

そういった意見ならなおさら、提案検討の初期段階で、アドバイスを聞きに行く方がうまく時間を使えます。

アドバイスをくれそうな人」以外にも、

1.専門性がある人
2.提案が実現したときに影響を受ける人
3.提案に反対の人
4.提案に賛成の人

にアドバイスを求めに行ってください。相手からすれば、アドバイスを聞きに来てくれて悪い気はしません

職員会議中の意見は、意見を発して終わりになってしまいます。

しかしこういった個別の場でなら、意見から発展させて解決方法などのさらに踏み込んだ話をすることができます。少人数の強みです。

忌憚のないアドバイスをいただいて、再度チームで検討すればさらに骨太の提案に育て上げることができます。

最後に忘れてはいけないのは、校長先生です。

必ず校長先生にもアドバイスを聞きに行ってください。それも1度や2度ではなく、どちらかと言えば進捗を共有するという意味も含めて、ちょくちょく校長室に行ってください。

これは「一番経験のある俯瞰的な視点を持つ人からアドバイスをもらう。」という意味もありますが、もう一つ重要な意味があります。

それは、「そうすることで校長先生の意思決定権を徐々に発動してもらう。」ということです。

多くの方からいただいたアドバイスを吟味し再検討した提案を、職員会議等で提案するとどうなるでしょうか。

自分の意見が加味された提案になっているので、少なくとも会議の時間は短縮されるはずです。

他にも「個々の専門性の向上」「同僚性の向上」「自己有用感向上」など多くのメリットが期待できます。

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