128.教頭先生へ 無理ゲー化する引き継ぎ

教頭の役割

前回、異動時に教頭間で何を引き継ぐかについて書きました。次の教頭先生のためにも、異動を想定して十分準備をしておきたいことがたくさんあります。

でも、たとえ十分準備ができたとしても、新しい課題の発生で引継ぎの難易度がさらに上昇しています。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→引継ぎも大事な業務なのに

先日、異動先の現教頭先生から引継ぎを受けました。2年前まで在籍していた自治体なので、当時を思い起こしながら聞いていたのですが、色々と変わっていることも多く、浦島太郎状態でした。

細かい引継ぎ資料もいただき、ぼやっとですが着任後のイメージも湧いてきました。とは言え、引継ぎに使えた時間は半日だけなので、引き継げる内容には限界があります。

そんな中、個人的に一番不安があったのはICT関連でした。

異動先が同じ自治体内にあるなら、在籍は同じ教育委員会になるのでアカウントも存在しています。校務端末校務支援システムワークウェアも同じなので、データを共有するのは比較的簡単です。

NotebookLMも共有できるので、引継ぎ作業はしやすくなります。Chatを使えば、新年度が始まっても伴走することもできそうです。

でも自治体が変わると状況は一変します。以前講師の先生方に降りかかる負担について書いた内容が、そのまま自分の身にも降りかかってきました(65)

まだ異動はしていないので、次の学校に私のアカウントや校務端末はありません。ですからもちろん端末を見ることも操作することもできません

現任校での次の教頭先鋭への引継ぎでも一番の課題はそこです。ほとんどの業務が校務端末上で行われるにもかかわらず、まだ次の教頭先生は着任していないのでアカウントが無く、操作の体験ができないのです。

教育委員会からの依頼は校務PCにメールで届きます。生徒の出欠確認や成績処理、要録作成、出退勤管理も校務支援システムで行います。日常業務での情報共有はスプレッドシートやGoogle Chatで行っています。それを見てもらうことができないのは致命的です。

その結果、引継ぎは紙ベースで行われることになります。私もGoogle上に色々な資料を用意したのですが、結局引継ぎ時にはプリントアウトしたものを使うことになると気付いてがっかりしました。

業務の場所がパソコン内に移行しているのに、パソコンが使えない状態での引継ぎは効果的とは言えません。新しい教頭先生は、着任したらまず校務用端末へのログイン作業を行わないと何もできません。

個人的には、今年度の引継ぎでは、他の自治体から来ていた私別の自治体から来る教頭先生に引き継ぐという二重苦状態に陥っています。

さらに引継ぎのハードルを引き上げたのはGoogle WorspaceやMicrosoft 365などのワークウェアの違いです。私の場合、2年かけてGoogle Workspaceでの専門性を磨いてきたのですが、この4月からMicrofost 365に戻ることになります。

今後大阪でも、自治体間の学校管理職の人事交流が活性化されていくそうです。でも自治体をまたぐということがどんな課題を引き起こすのかを、教育委員会は把握していないと思います。

そもそも引継ぎは重要な業務の一つであるにも関わらず、時間的にも体制的にも配慮はされていません全て当事者裁量でまかなわれています。

引継ぎに使える時間が限られている中、加えてICT関係の制約を抱えることで、引継ぎがさらに非効率になっています。この状況はどうにかならないのでしょうか?

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