いよいよ年度末。卒業式も終わり、入試や成績処理などの事務作業もひと段落する時期です。
春休みに入れば時間的にも心理的にも余裕が出てきます。つかの間の休息はもう目の前です。あともう少し頑張りましょう。
さて、春休みに入ると次年度の準備もスタートします。クラス替えや教室整備などが思い浮かびますが、それとは別に、年度末だからこそしておきたいことがあります。
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→年度末の新年度計画委員会
どの学校でも、3学期に校務分掌上の振り返りを行っていると思います。本校でも毎年、年度末総括として各部で振り返りや次年度への申し送りを検討しています。
その後、職員会議でも全体共有をするのですが、以前はそれで終わっていました。
これで上手く新年度の体制や業務につながればいいのですが、個人的にいくつか問題あると感じていました。
1.検討して終わり問題
2.他の分掌との整合性欠落問題
3.校務分掌に位置付けられていない業務問題
4.業務量過多問題
5.業務削減の検討
6.業務と時間の分散
1.検討して終わり問題
各部会で時間を掛けて検討してもらった内容なのに、「検討して終わり」になることがあります。PDCAでCheckまでしたのに、次のActionにつながらない状態です。
新旧の各分掌部長間で、総括内容を踏まえた引継ぎがしっかり行われていれば安心なのですが、各自の裁量に委ねられている場合が多いです。
「去年の総括で改善の検討をしたのに、気が付けばこれまで通りにやっている。」そんなことが起こります。
2.他の分掌との整合性欠落問題
分掌内では十分検討したとしても、他の分掌との整合性に欠ける場合があります。生徒活動部ではルールメイキングをうたっているのに、生徒指導部では「靴下は白色ワンポイントの徹底をめざす」と言った感じです。
新年度が始まって少ししたくらいで、「あれ?やってること違うよね?」となってしまいます。
3.校務分掌に位置付けられていない業務問題
校務分掌上の業務については担当者がいて振り返りもできるのですが、そもそも校務分掌上に位置付けられていない業務については、振り返ることもありません。
特に、年度途中にいきなり湧いて出てきた「これまでにない業務」は、場当たり的な対応で終わっています。
今年度は全国学調「話すこと調査」の事前検証がありました。学年?教科?ICT担当?で悩みました。今後、CBTが標準となっていくので、CBTの対応についてどこかで協議する必要性を感じています。
4.業務量過多問題
近年のICT関係の業務は、校務分掌上に位置付けられてはいるものの、業務量が急激に増加しています。
特に4月当初は、GIGA端末の管理・配付、アカウントの管理・配付、デジタル教科書の対応、AIドリルの対応、学習サポートアプリの対応、連絡アプリの対応、CBT対応等‥、5年前とは比べ物にならない業務量です。
一番良いのは、専任のサポーターの配置ですが、今のところ教師がしなければならない業務になっています。業務の再分配やICT担当の増員など、持続的に対応できる体制づくりが必要です。
5.業務削減の検討
年度末の総括では、今年度の振り返りや申し送りを行いますが、次年度の運営体制の検討を行うことはありません。特に業務の削減については、学校全体として再度調整する必要があります。
6.業務と時間の分散
「80.年度始めを変えるには」でも書いたように、新年度の運営方針を4月に入ってから検討する時間はほとんどありません。無理にしようとすると、十分検討・共有できないまま、なし崩し的なスタートになってしまいます。

以上、1から6で見たような問題を解決するために、昨年度から年度末に新年度計画委員会を行っています。
昨年度は校長先生が退職されると言うことで、教育目標など新年度に持ち越した案件もありましたが、次年度どんな学校にしていきたいかを、リーダー・ミドルリーダーの先生方とじっくり時間を取って話し合うことができました。
今年度は、校長先生も続投で、新年度計画員会も2回目と言うことで、スムーズな年度スタートに向けて、より具体的な協議・共有ができると考えています。
新年度の方針や体制を、管理職だけでなく、リーダー層やミドルリーダー層と一緒に考えることで、これからを担う先生たちが学校運営を自分事として捉える機会にもなります。もちろん、4月当初の初動が劇的に早くなるのは間違いありません。
そういった意味でも、年度末に新年度を計画する会議を持つことは非常に有効だと考えています。