思い起こせば2年前。終了式の日にいきなり他市転勤を知り、その日のうちに異動先の教育委員会へ挨拶に行きました。
その後、3月31日までの1週間は、こちらの引継ぎとあちらの引継ぎで鬼のような忙しさでした。
毎年どこかで起こっている光景…。でもこれからは、この「当たり前」の景色が変わってくるかもしれません。
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→業務引継ぎしやすい環境を作る。
これまで教頭として3校を渡り歩いてきました。その都度、前任の教頭先生から引継ぎを受けました。
事務作業の引継ぎはもちろん、カギの管理やルーティーン業務、そして地域へのあいさつ回りから校長先生との接し方まで、人によって本当に様々な引継ぎを経験しました。
もちろん、後任の教頭先生への引継ぎも行いました。できるだけ多くのことを伝えようと必死になるのですが、残念ながらお伝えできるのはほんの一部分に限られてしまいました。
それもそのはず、引継ぎに使える時間はせいぜい1週間。実際に顔を合わせて打ち合わせができるのは1~2日です。まして何の予兆もなく急に異動が決まったのなら、引継ぎ資料作成も突貫工事です。
たとえ1週間だけでも、一緒に働くことができればなといつも思います。まぁ、それが出来たとしても、教頭業務の全てを次の方に引き継ぐことは不可能ですけど。
今の現状ではできることは限られてしまいます。メイン業務は丁寧に引き継いで、それ以外の業務については、新しい教頭先生と現場の先生で改めて調整してもらったほうが、新しい教頭先生のためにもなるのかなと考えるようにしています。
忙しい中ですが、担当の先生方と業務の内容や分担を確認を確認しながら、人間関係も築くことができます。
先生方も新しく来た教頭先生なので、知らないことがたくさんあると分かってくれています。それに甘えて、じっくり教えてもらえばいいと思います。なるべく早く独り立ちすることが何よりの恩返しになります。(くわしくは57・60)
ただ、一人で多くの業務を引き受けているタイプの教頭先生は気を付けないといけません。
一見「頼りがいのある」教頭先生ですが、後任にとっては災いの元になりかねません。(くわしくは44)。特に、教頭先生だけが知っている業務は要注意です。
後任の教頭先生は着任してすぐに、やることが雪崩のように襲ってきます。体力的にも精神的にもかなりつらい時期です。
それに加えて、仕事を割り振ろうにも誰が担当者か分からない。そもそもほとんどが面識のない先生だったなら、その負担は想像以上です。
私は、教頭の役割は単年度の理想の職員室を目指すのではなく、持続可能な職員室を目指すことだと思っています。大事なのは年度間の継続性です。
それを実現する一つの方法として、一つの業務に2人以上の担当者を充てる方法があります。複数人で業務を行うことで、異動時に担当者がいなくなるリスクを軽減できます。
教頭が担当する業務でも、できるだけもう一人担当者を充てることで、新しい教頭先生が相談できる相手がいる状態を作ることができます。

とは言え、根本的な解決にはまだまだ不十分です。そこで今年はこれらに加えて、生成AIを使って、もう少しスムーズに引継ぎができるように取り組んでみようと思います。
前回の内容を使って、NotebookLMで教頭先生の引継ぎに特化した教頭引継ぎ用ノートブックを作っています。その名も「Key to Co」。
引き継ぐ側として伝えたいことは山のようにあります。後任者が初教頭ならなおさらです。でも時間が無いんです!目指すは引継ぎ内容と時間の分散です!
分からないことがあれば、校長先生や事務の方、教務主任?校務員さん?養護教諭?もしくは担当者、最後の手段は市教委の担当に聞くことになります。本当に大事なことは直接聞くのが一番ですが、やっぱり時間もかかります。
日頃の業務の流れやデータの保存場所、次年度に向けての申し送り等をリスト化したデータがあれば、NotebookLMのソースにできます。
分からない時にまず「Key to Co」に聞いてみて、そこで解決できれば大幅な時間短縮になります。
それで後任の教頭先生の精神的な負担が少しでも軽くなるのなら、やって見る価値は大アリだと思いませんか?