111.給食配膳その1 課題発見

人材育成

みなさんの学校の給食配膳はどんな感じですか?生徒が自分たちだけで取組んでいますか?それとも先生が声を上げてやらせようとしていますか?

どこの学校も生徒が準備すると思うのですが、テキパキしようとする生徒や手を抜こうとする生徒など、給食配膳って生徒たちの様子がよく見えてきます。

この2学期、そんな給食配膳で取組んだことがあります。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→「情報共有」と「行動指標共有」

生徒指導や評価活動で学年から相談があった時は首を突っ込むこともあるのですが、現場のことは現場にいる先生方に極力お任せしたいと思っています。

先生方が対応していくことで、先生方の意識が高まり、リスクマネジメント力や対応力も付けていくことができると考えています。

給食配膳についても同じです。

ただ、学校で行われる活動の中で給食配膳は少し特殊です。クラスや学年単位でやり方を決めるのとは違い、全校で取組む活動なので、目的や方法について職員会議等で全教職員と共有しておく必要があります。

加えて毎日行われ、そして何より命に係わるアレルギー対応も含んでいます

いつもやっている給食配膳ですが、実はかなりレベルが高い取組です。

その取組について、先生方が実務的で効果的な方法を考え協同し実践できているのなら何よりも素晴らしいことです。

ところが、本校ではあまり上手くいっていませんでした。より良い方向に変えていこうと話し合ったり変えていきたいという雰囲気はあったのですが、上手く機能していませんでした。

先生方がこれを課題と捉え、課題解決に向かって試行錯誤してくれればそれで良いのですが、改善の取組は停滞状態でした。そこで課題解決に向けて、教頭が舵を取ってみることにしました。

まずは現状の分析です。実は停滞状態に陥った原因は明らかでした。「それぞれが見ているのが部分的だった」ことと「給食配膳の統一した行動指標が無かった」ことです。

それぞれが見ているのが部分的だった
給食配膳スタートの瞬間、それぞれの先生方はいろんな場所で給食配膳を見ています。直前まで授業をしていた先生、担任の先生、副担の先生、給食配膳室前にいる先生等、それぞれが見ている景色は違います。

見ていることが違うので給食配膳についての評価もバラバラです。上手くいっていると思っている方もいれば、改善が必要だと思っている方も出てきます。改善が必要かどうかですら、共通認識が持てません。

給食配膳の統一した行動指標が無かった
アレルギー対応などは自治体で統一したルールがあります。でも校内での給食配膳については特に決められていません。

長年続けてきた給食配膳だったので、個々の先生方の経験で生徒に指導し、なんとか回っている感じでした。全てのクラスが集合する給食配膳室前にいるとそれがよく分かります。チェック表の様式やマスク・給食着を忘れたときの対応等、同じ学年でもクラスによって違うこともありました。

クラスごとに求められる行動や対応が違えば、課題意識も共有できません。

この2つ「情報共有」「行動指標共有」に課題があったので、給食改善が停滞していたのです。

学校全体で行われる取組なのに、教師の足並みが揃っていないのであれば、教育効果も限定的です。非常にもったいないです。さらに毎日行う取組なので、良い意味でも悪い意味でもその教育効果は絶大です。

学校での給食配膳が存在し続けているのは、そこに教育効果を求めるからです。それが無ければ給食配膳はただの労働になってしまいます。(給食配膳の人件費を考えると…)

「情報共有」「行動指標共有」は教育活動全てにおいて必要な要素です。

一人で何かをする場合は「情報共有」は必要ないかもしれませんが、教育活動は一人ではできません。自ずと情報共有が必須になります。

多くの人が協力してひとつのことを取り組み時間内の終わらせるには、実務的で効果的な方法を「行動指標」として共有しておく必要があります。特にアレルギー対応には厳格なルールを教職員・生徒が分かっておく必要があります。

給食配膳に限らず何かしらの改善を行う場合、何が課題なのかが分かれば手立てを考えることができます。改善が停滞しているこの状況を何とか乗り越えるために、いろいろと取り組んでみました。詳しくは次回。

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