「時間を守る」は生徒への指導TOP5に入る超重要項目です。
「授業開始時間」や「提出期限」など、いつも口を酸っぱくして生徒に話をしていると思います。
でも実際のところ、先生の方はというと、…な方もけっこういます。
どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

・教師はけっこう時間にルーズ。
・自分以外の人の時間も守ることになる。
時間を守れるようになっておかないと、その後の人生に大きく影響します。中学在学中に時間を守れるよう指導することはとても大切です。
その後の人生を歩んでいる大人なら、時間を大切さがよく分かっているハズです。
ところが学校の先生の中には、けっこう時間にルーズだなと思う方がいます。
みなさんの職場で、「会議が決まる時刻になっているのに、全員そろわない。」「以前お願いしていた資料が、一向に出てくる気配がない。」なんてことはありませんか?
みなさんは時間を守る大切さを生徒にどのように伝えているでしょうか。「時間を守る」のがなぜ大切なのか、みなさんはどうやって説明していますか?
その大切さを言葉で説明するとなるとちょっと厄介です。
理由が人によって異なっているかもしれません。ここでは、そのうちの2つの考え方を紹介したいと思います。
まずは「信頼を得られる」からです。
「時間を守る=約束を守る」ですから、信頼関係の第一歩になります。信頼を得られたら、困ったときに助けてくれたり、色々と話を聞いてくれるようになります。
10年ほど前までは、学年に1人くらい中卒で働くと言ってきかない生徒がいました。
その子たちには、3つの大切なこととして「あいさつをする」「時間を守る」「掃除をする」をよく話していました。

次に「周りの人の時間を守る」です。
教師の仕事で「時間を守る」と言えば、思いつくのは「資料の提出期限」や「会議の開始時間」です。
会議に遅れるということは、時間通り集まった人が待っているということです。その待っている間、その人たちの時間は奪われています。
5分あれば、次の授業のプリントを印刷したり、クラブの活動メニューを再チェックできるかもしれません。
「資料の提出」でも同じです。
資料は出して終りではありません。提出した後、次の人がそれを次のステップに移します。
それが繰り返されて、職員会議の資料になったり、教育委員会への提出物になります。
締め切りに間に合わないのは論外ですが、締切日当日に提出物を持ってくるのもどうかと思います。この方は、仕事全体の流れがイメージできていないのだと思います。
仕事の流れからはみ出たものに対しては、イレギュラーな対応が必要になります。その対応をするのは、提出物を受け取った側です。
「締切日に出せばいい。」というのは、中学生の発想です。
多くの先生方は、この2つについて十分理解されていることと思います。
でもしかし、教師はその職業柄、生徒指導が起こればそれを最優先します。生徒から授業の質問をされた場合も、会議よりもそれを優先するかもしれません。
ですから会議開始の時間に間に合わないことが多々あります。もしかしたら、そういうものだと無意識に思っている方もいるかもしれません。

もちろん本当に何か起これば、その対応を最優先にしてもらいたいです。ただ、自分を含め周りをよく見てみてください。
「生徒への指導があって遅れるかもしれない。」を免罪符にしてる方はいませんか?何もない時でも「ちょっとぐらい遅れてもいい。」と思っていそうな方はいませんか?
そんな方は、けっこう遅くまで職場に残っているタイプかもしれません。
中学生時代に、当時の先生から「時間を守る」ことの大切さをしっかり教えてもらっているハズなのに、どうして時間にルーズなのでしょうか。
一度ゆっくり「時間を守る」ことについて、話をしてみてはどうでしょうか。
「分かっていること」と「できること」は違います。できるようになるには、主体的な理解が不可欠です。
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