99.教頭先生へ やってませんか?ながら対応

教頭先生へ

「あともう少しで報告書が完成する…。」そんなタイミングで、若い先生が「教頭先生、クーラーの調子がおかしいです。」と言いに来たら、あなたはどう対応しますか?

まさか、「ながら対応」をしていませんか?

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→ながら対応は職場環境破壊の元凶

月末や学期末は勤怠管理や報告業務があるので、普段よりも忙しい毎日が続きます。机に座ってパソコンとにらめっこになりがちです。

教頭がそんな状況にあるとはつゆ知らず、先生方はいつも通りに報連相や修理依頼にやってきます。その時、あなたはどのように対応していますか?

一般的な対応:あと5分ほどで仕事の切りが良くなるのなら、5分後に対応することを相手に伝えれば問題ありません

ただし、待ってもらっているのですから5分経ったら自分から相手に声を掛けに行く方がいいです。

一つ考えておいた方がいいのは、先生方はチャイムで動いているということです。これは学校ならではの事情です。10分休みに緊急で報連相に来てくれた先生に、「5分待って」は避けたいところです。

理想的な対応:たとえ自分が仕事の真っ最中でも、誰かが声をかけてくれたら、手を止めてその人の方を向いて対応するのが私の理想です。

若手の先生はもちろん、年配の先生、校務員さん、事務員さん、校長先生等、誰であっても同じ対応を心掛けたいです。

仕事に集中しだすと作業効率が一気に上がる時があります。サクサク進むので、とても気持ちよく業務を遂行できます。そのタイミングで声を掛けられると集中力が途切れます。一旦集中力が途切れると、再び集中できるまで10分~15分かかるそうです。

たとえそんな感覚があったとしても、先生方から声を掛けられたらすぐに対応すべきです。

先生方はチャイムで動いていますが教頭は違います。多くの場合、教頭は自分で時間調整して、好きなタイミングで仕事を選んですることができます。学校全体の業務を俯瞰するなら、チャイムで動かなければいけない先生方を優先するのは合理的とすら思います。

報連相が難しいと感じる理由には、「相手の仕事の邪魔をしてはいけないと思う」「相手のネガティブな反応への恐れ」などがあるそうです。

手を止めて正対して、傾聴を心掛けて話を聴くことで、「話をしてよかった」「報告して良かった」と感じてもらえるようにしたいです。同時に先生方が生徒に対して持ってほしい姿勢を、私が先生方に対して見せておきたいという理由もあります。

最悪な対応パソコンの画面を見ながら(相手を見ずに)、ましてタイピングを続けながら話を聞いているのなら、それは最悪の対応です。

そもそもの話、人としてあり得ない対応です。かつて教諭時代にそのような対応をする教頭先生がいましたが、敵対心すら生まれました。報連相してほしくないと暗に訴えているのと同じです。

若い先生でもこちらを見ないで応答する人がいます。そんな感じで生徒にも接しているんだろうなと心配になってきます。もちろん、その先生とは機会を見てじっくり話をします。

職員室が大人も成長できる職場になるには、心理的安全性が欠かせません。相手の顔を見ずに対応するのは、教頭自らが心理的安全性を壊していっているようなものです。

報連相が減少し、心理的安全性も低下するのなら、その職員室で働くことがしんどいと感じる人も出てきます。

教頭の業務が多いのは確かです。でも自分の仕事を終わらせることよりも、職員室の雰囲気づくりや学校全体の業務がよりスムーズに進むことを大事にしたいです。

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