どの学校も年に数回、授業改善研究会を行っていると思います。自分が改善研で授業公開をしたことがある方もいらっしゃると思います。
そんな改善研ですが、みなさんの授業改善につながっていますか?
どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- 主体性が無ければ、いくら時間をかけても中身はない。
- 「素直さ」は最大の武器
改善研を待たずとも、日々の授業実戦でいろいろな取組をされていると思います。どうでしょう、昨年の自分と比べどこが進歩しましたか?
この問いにすぐさま答えられる方は、今回の内容は読む必要はないかなと思います。今回触れたい内容をすでに実践されていると思います。
逆にパッと答えが出なかった方は、ぜひこのまま読み進めてみてください。授業改善のヒントになるかもしれません。
どれだけ著名な方のお話を聞いても、どれだけ周りが心配してくれても、自分自身がその気にならないと授業改善は実現しません。
ハードルが高いものに立ち向かうには自己決定感は必須です。
多くの先生方は、始めは自分自身が生徒の頃に受けた授業を模範として、自分の授業のベースを作っています。それしか知らないのですから当たり前です。
平成までの授業スタイルはそれでも良かったかもしれません。でもAIに代表されるような、社会を大きく変化させる技術が押し寄せる令和の時代は、学校教育もそれに対応していく必要があります。
具体的に「これからの授業改善」を進める上で何が必要でしょうか。少し考えてみてください。
「教科の専門性」、「コーチングのスキル」、「PDCAサイクルの実行力」、そもそもの話で「時間」や「心の余裕」なんかも思いつくかもしれません。どれも大事だと思います。

それらの中で今回はあえて、私が一番大事だと個人的に思っていることについて触れてみたいと思います。
結論から言うと、それは「素直さ」です。「知らないことは知らない。」「分からないことは分からない。」と自分で認めることです。
「当たり前だろ!」と思う方もいると思いますが、これが苦手な人が結構います。
特に教師には。何を隠そう私がそうでした。変にプライドが高くて、「知らない」と知られることが嫌でした。
いつも良い授業をしたいと考えて、自分なりに試行錯誤していました。でも本当に授業改善に取組み始められたのは40才になってからでした。正直、非常に後悔しています。
あと、よくいるタイプは、「本当は興味があるのに、分からないから興味がない素振りをする。今の自分でいいと思い込むタイプ」です。
パナソニック創業者の松下幸之助さんが「素直さ」について書かれた内容に、下のようなものがあります。
〇素直な心というものは、誰に対しても何事に対しても耳を傾ける心である。 〇素直な心というものは、全てに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さを持った心である。 〇素直な心というものは、よいものはよいものと認識し、価値あるものはその価値を正しく認めることのできる心である。 |
「授業改善」に関わらず、新しいことに取り組もうとするときには、必ず必要な心の持ちようですね。
「素直さ」があれば、令和の次の時代の教育に移り変わったとしても、時代に乗り遅れない授業をアップデートしていけると思います。
何歳になっても、素直さを忘れず、視野を広く物事をとらえ、柔軟に対応でき、日々成長できる人であり続けたいですね。
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