04 職員室のOJT(業務内トレ)

教師のマインドセット

40代より上の先生方は、10年前と比べ先生の年齢構成が大きく変わったことを実感しているのではないでしょうか。

平成22年で一番ボリュームがあった50代の先生方は、すでに退職されています。

その大量退職を補填しようと、令和元年では20代に大きな山ができ、ふたこぶラクダのようになっています。

どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 10年前と違うことに挑戦してみる。
  • ピンチはチャンス

私が若手の時は、経験豊富な先生方が担任はもちろん、副担にも一定数いました

教える側の方が教わる側よりも多かったので、色々な場面で仕事をしながらやり方を教えてもらいました。

今風に言うと、OJT(On Job Training:業務内トレーニング)が上手く機能していました。

一方で現在は、職員室の様子がガラッと変わり、20代・30代の先生が大多数を占めるようになりました。

40代以上の先生の割合はグッと小さくなりました。この中には管理職も含まれています。

出典:文部科学省 令和元年度学校教員統計調査

今は熟練者が少なくなった上に若手が増えている状態です。これでは昔自然と行われていたようなOJTは上手く機能しません

職員室だけではありません。教育委員会にいる先生方も若返りが進み、30代の方も見かけるようになりました。今後は管理職も若返っていくでしょう。

そのような背景からか、学校現場では十分に業務内容を引き継がれないまま、毎日が経過しています。

新人に対して十分と思える研修も行われていません。教師1年目でも教師20年目でも、保護者にとっては同じ「担任」です。

保護者からの要求も多様化していく中、その対応に振り回されることもしばしばです。

ただ、嘆いてばかりいても事態は変わりません。これまでの取り組みが十分引き継げなかったのなら、いっそのこと自分たちで新しく考えてみてはどうでしょうか。

昔の教育活動が全て良いとは限りません。こういった時だからこそ、逆に新しい発想が生まれこれまでにない行動につなげやすいのかもしれません。

学校でOFF-JT(業務外トレーニング)を行うのもいいかもしれません。

それが実施できる時間的余裕を働き方改革を行うことで生み出すことができれば、職場環境改善にもつながり、一石二鳥です。

Unlearnに注目が集まる中、このピンチはチャンスになるかもしれません。

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