もうすぐ春。異動の季節ですね。みなさんの自治体では、管理職の異動年数ってどれくらいですか?私が勤務する自治体では、平均3年といったところです。
少し振り返って考えてみると、結構頻繫に校長先生か教頭先生が変わっているのではないでしょうか?
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- 分担することで自己決定感UP
学校の管理職は校長と教頭しかいませんので、お互い平均3年で異動するとなると、かなり頻繁に校長・教頭ペアが解消することになります。
私の場合、教頭4年目ですが、なんと毎年違う校長先生と仕事をしています。タイミング次第でそんなことも起こり得ます。まぁ、あまり好かれていない可能性も否定できませんが…。
一般の会社ではなかなか起こり得ない、職員室特有の状況(課題)です。
新しい校長先生とのファーストセッションはやはり緊張します。同勤したことがある方なら、まだいいのですが、これまで全く接点がなかった方だと、始めの一言から緊張します。
100人校長先生がいれば、100通りの方針があります。4月始めの超繁忙期に、校長先生の方針や意向を確認し、自分の考え方や行動を調整するのが結構疲れます。
ファーストセッションからできるだけ早く、業務遂行の流れ(書類の流れ等)などを確認するのをお勧めします。書類の流れなどはルーティーン化することができるので、まずは校長先生と相談して決めてしまうのがベストです。
私の場合、幸い柔軟な校長先生とご一緒することが多く、こちらのやり易いように調整していただいたので、とてもありがたかったです。
一方、「教頭は校長の秘書」くらいの感覚の方がいるのも事実です。このような校長先生のもとモチベーションを保ちながら、先生方と楽しく仕事をしていくには、やはり自分が生き生きできる業務が必要です。
校長先生と業務について調整する中で、校長先生の得意分野が分かってきます。生徒指導が得意だったり、ICTが得意だったり。積極的に陣頭指揮に立たれるような分野です。
その分野は、業務をする中でOJTをしていただき、自分のスキルアップに繋げていくチャンスになります。
一方、校長先生があまりこだわりのない分野もあります。そういった分野では教頭がイニシアティブをとることができます。
その分野では課題を発見し、改善の必要性を校長先生や他の先生方に訴えかけ、改善策に取り組んだり誰かをOJTするなど、管理職としての自分育成ができます。
教頭の平均在校時間は約12時間です。一日の半分を学校で過ごしています。勤務時間もさることながら、指示や依頼に従って業務を遂行していくだけでは滅入ってしまいます。そこには創造性も自己決定感もありません。
でも業務内で自分が生き生きできる業務があれば、嫌な業務も続けることができます。
教頭になってやりたいことに邁進している方は何の心配もありませんが、もし「生き生きとできる業務なんてない」と感じているのなら、一度立ち止まって、自分で意思決定して行動できる何かを考えてみてはどうでしょうか。

私の場合、「授業改善コーチング」「職員室断捨離」「修繕箇所ゼロ運動」なんかがお気に入りです。これらにこだわりのある校長先生にはまだあったことがありません。
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