みなさんの学校では、職員会議をしていますか?
職員会議中に質問が出て、そこから迷走しだして時間だけが過ぎていく…。そんなことありませんか?
声の大きな人だけが発言し、他は何も言わない。そしてみんな早く終われと思っているあの雰囲気…、嫌ですよね。
こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

- 昔は意思決定の場
- 今は情報共有の場
- これからは…。
15年ほど前、先輩教師が職員会議で「意見が出てこない職員会議はダメだ。」と言っていました。その時は、「そんなもんなのかな。」と思っていました。
そんなこともあってか、当時は職員会議中に意見を言う先生がいました。そしてそこから意見のやり取りが始まり、会議の時間はどんどん長くなっていきました。
そして議論の結果というよりは、年配の人や声の大きな人の意見が通ったような感じで、次の議題に進んでいきます。
会議が終わる時間が全く読めずに、結局「3時間かかった。」なんてこともよくありました。
これは和を重視し、年功序列で、曖昧さを好み、謙虚であることを好む上に、場の空気を読む文化であることが大きく影響していると思います。
では現在はどうでしょうか。みなさんの職場の職員会議はどんな感じでしょうか。
職員会議は月に1度行われるので、議題はかなり多いです。今でも職員会議が終わるのが午後6時を回るなんてことも多いのではないでしょうか。
まして資料を読み上げたりしていると、時間はいくらあっても足りません。
会議の精選も推奨されています。職員会議の位置づけや役割を会議に参加するみんなが理解していないと、15年前と同じような3時間コースの会議になってしまいます。
みなさんは職員会議の位置づけや役割って何だと思いますか?

①会議の決定権:最終的な意思決定権は校長にある。
職員会議では物事は決定されません。昔のように「職員会議で何かを決定する。」と無意識にでも思っていると、足並みが全くそろいません。みんながフラストレーションを抱えてしまいます。
最終的な意思決定は校長先生にあります。ですから、職員会議で出てきた意見は全て校長先生の最終判断の材料になります。
②会議の時間:終了時間を設定し、会議を勤務時間内で終える。
会議が終わる時間を設定していないと、発言者は時間の感覚がなく、言いたいことを全て言い切ろうとします。順番が後になればなるほど、みんなの疲れもたまり、理解力も低下してきます。
最後に発言するのは校長先生ですが、その頃にはもうみんな意識がもうろうとしています。
①「会議の決定権」を理解し、②「会議の時間」を決めるだけで、職員会議のストレスは大きく軽減できます。
ただし「決めた」ことと「先生方が理解し行動する」ことは別ものです。決めたことを常に意識化することで、じわっと先生方に染み渡っていきます。
じわっと染み渡った後、行動につながるには現状維持バイアスを壊していく必要があります。「現状維持バイアスを壊す。」のは教師が一番苦手としていることです。
とはいえ、何もしないと何も始まりません。まずは「今の職員会議どう?」といろんな先生と話をするところからスタートです。
次回は、「どうやって職員会議を1時間で終わらせるか?」や「これからの職員会議」について、考えてみたいと思います。
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