83.やってみた「情報共有」

やってみた

みなさんの学校では学校運営上の意思決定をどこでされていますか?

多くの学校と同じように、私の勤務校でも職員会議の前に企画会議を行っています。疑問があればそこで確認し、最後に学校としての意思決定を行っています。

ただそこに参加できるのは一部の人たちだけです。参加できない人の中には、企画会議が一種のブラックボックスのように感じる人もいます。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • これはICT化?それともDX?

一昔前、「学校のことは職員会議で決める!」と言った「常識」がありました。

当時は職員会議で質問をし、それについて延々と議論を交わすといった光景が当たり前で、職員会議は2時間以上かかるのが相場でした。

これは労働時間度外視で働いていた時代だから可能な方法です。もうそんな職員会議はあり得ません。今は学校運営上の決裁権は校長先生にあると定められています。職員会議はその補助機関として位置付けられています。

とは言え、学校のこと全てを校長先生が決めているわけではありません。正直、そんなこと不可能ですし、やるべきではないと思います

そこで多くの学校で行われているのが、職員会議の前に企画会議を行い、そこで意思決定するという方法です。職員会議は情報共有の場となります。

私が勤務している学校では、企画会議以外にも週に1回ミニ企画会議のような場を設け、そこでも意思決定を行っています。

こういった企画会議やミニ企画会議は全員が参加しません。各部会などで事前に検討した案を、少数精鋭のメンバーが学校運営と言う少し広い視点で再度確認し、最終決定を行います。

ここで出てくるのが、「企画やミニ企画で勝手に決めて、こっち(教職員側)にはトップダウンで降りてくるだけ」と言う感情的な反応です。「全員参加の職員会議で学校のことを決める」時代を経験していた年代の方は、特にそう感じやすいのかもしれません。

「納得感がないまま言われたことをやらなければいけない。」そのモヤモヤ感は非常によく分かります。そのモヤモヤ感は、主体的・対話的な業務に大きく影響します。

これは教職員間の不信感にもつながります。

そこでこの課題を解決するために、会議の中身をオープンにすることにしました。

まず企画会議やミニ企画会議の議題を、事前に全体で共有できるようにしました。参加メンバー以外でも、提案があればいつでも提案・会議への参加ができるようにしました。

幸い今はICTがあるので、業務量を増やさなくても共有がとてもスムーズにできます。

また企画会議やミニ企画が意思決定の場となるので、議事録を作成し、それをいつでも誰でも見ることができるようにしました。

理想は、本当に何かを変えたいと思えば、たとえ1年目の講師の先生でも、議論に参加できる職場です。

変化を前向きに受け入れられる環境になるには、メンバーの意識の変化が必須です。「いつでも受け入れる」環境作りはその第一歩になると思っています。

共有されていない情報には憶測が付いて回ります。意図的に隠されている内容ならなおさらです。生徒のSNSを介した人間関係悪化と同じです。

できるだけ情報をオープンにすることで、「相手への信頼」も伝えることができます。職場の人間関係も良好にしていきます。

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