37 ゴールはどこ?

職員室での働き方

年度初めの慌ただしさも少し落ち着いてきましたね。新入生も徐々に学校に慣れてきて、笑顔と生徒指導が増えてくる頃だと思います。

少し心に余裕ができたところで、少し確認してみるのはどうでしょうか?

みなさんの職場では、この1年で何が最終目的に掲げられていますか?また、みなさん自身のこの1年の目的は何ですか?

35 なぜクラス目標を作るの?」で書いた内容を、今回は教師目線で見てみたいと思います。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • ゴールがないと迷子になる。
  • 自分と職場の働く目的をつなげると主体性UP

学校では生徒に多くの学びの機会を提供します。

教科指導はもちろん、集団づくりや人権学習、進路指導に生徒指導、いろいろな場面で「めあて」を設定します。

その「めあて」に向かって教育活動を行っていくわけです。

授業では始めに「めあて」を生徒と共有し板書することが推奨されています。これは「ゴール」を共有し常に表示しておくことで、いつも目標を意識して授業活動ができるようにするためです。

合わせて、授業後の「振り返り」で「ゴール」にたどり着いたかどうかを検証できるようにするためです。

これは授業活動だけの話ではなく、教師の1年間の教育活動でも言えることです。

4月当初は、会議や確認事項、事務作業が膨大にあるので、なかなかじっくり考えられませんが、そろそろきちんと考えておくべきことだと思います。

今年度のみなさんの「目標」は何でしょうか?毎日働くことで、を達成しようと考えているのでしょうか?

じっくり考えることと合わせて、言語化しておくことをお勧めします。

言語化していないと、結局検証することができず、感覚的な振り返りで終わってしまいます。

おススメは、各都道府県で行われている勤務評価システムに明記することです。

自分だけでなく管理職にも見てもらうことで、自分の成長を第三者の視点から見てもらうことができて、助言ももらえることもあります。

その場合は、具体的に判断できる数値目標を設定することをお勧めします。

そして何より、自分の目標を明確にすることでPDCAを行うはじめの一歩になります。目標がないと計画を立てることもできません。

トータルで見て、目標を明確にすることは「自己成長」「評価」「PDCA」につながるので一石三鳥です。良いことしかありません。

一方で、組織としての「目標」は何でしょうか?個人として「目標」が大事なように、組織にも「目標」が必要です。

目標」が無いと、組織全体がどこに進んで行くのか分からないからです。悩んだときに、「こっちに行こう!」と判断する基準が必要です。

探求学習で生徒の主体性を高めていきたい先生」と「進路指導・生徒指導で校則をキチッと守らせたい先生」の間に納得解を導き出すには、さらに上位にある「共通の目的」が必要になります。

この1年、みなさんの職場では何を目指して毎日の教育活動を行うのでしょうか。

もし「うちの職場の目標が分からない!」という場合は、学年主任や教頭、校長先生に聞いてみるのも面白いと思います。案外みんな分かっていなかったり、バラバラだったりします。

「うちの職場の今年の目的はこれだ!」とハッキリと言える幸運な職場のみなさんは、ぜひ「自分の目標」と「職場の目標」をつなげてみてください。

完全に重なり合うことはありませんが、一部でも通じる部分があれば、「職場の目標」を達成することが、自己実現につながります

これで仕事へのモチベーション主体性が大幅にUPし、やりがいにもつながります。

今後は「やりがい」が無理な働き方につながらないように情報発信もしていきます。今年度もよろしくお願いします。

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