34 授業どうする?

授業改善

4月です。世の中では多くの新米先生が誕生します。

私の教え子もこの4月から授業を持ちます。でも授業なんてしたことがないのに、いきなり授業をしなくてはいけない。

不安と緊張でいっぱいだと思います。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 生徒の人生とつなげる。
  • 活動率と責任感をUPさせる。

もうすぐたくさんの新米先生たちが現場に着任されます。講師経験がない人なら、まさに「何が分からないかも分からない」状態です。

いきなりですが、授業をしなくてはいけません。教師の本文は授業です。でもどうやって授業をすればいいのでしょうか?

もしかしたら「授業」と聞いて、教師がひたすら板書して話し続ける、「トーク&チョーク」をイメージする方もいるかもしれません。

でも今は令和の時代。授業スタイルは大きく変わってきています。ポイントは、「主体的・対話的で深い学び」です。

生徒の主体性を生み出す方法は、
1.学習内容を身近なものと捉えさせる。
2.生徒の活動率を上げる。
3.生徒に学びへの責任を与える。
などがあります。

1.学習内容を身近なものと捉えさせる。
例えば人権学習。実感しにくい遠くの内容からは人権を理解することは難しいです。例えば、身近にある「いじめ問題」から入るとグッと自分事として考えやすくなります。

教科の授業も同じです。、冒頭で今日の学習内容がいかに自分とつながっているかを生徒と共有できれば、生徒の主体性がグッと上がります。主体性が上がると、人は自分で考えようとします

2.生徒の活動率を上げる。
「教師が全体に質問をし、生徒が手を上げ、指名された生徒が答える。」授業ではごくありふれた場面です。

でもこの場面での生徒の活動率は恐ろしく低く、40人学級なら、40分の1になります。

答えた生徒以外の39人は、成功体験のチャンスがありませんでした。

これを3~4人のグループにすることで、活動率は少なくとも10倍になります。

3.生徒に学びへの責任を与える。
同じく3~4人のグループで同程度の内容を4つ用意して回せば、活動率はさらに上がます。教室にいる全員が「質問する人」「答える人」を経験することができます。

「必ず答える」ことが明確になっているので、お客さん状態の生徒もいなくなります。グループを上手く構成することで、生徒がスモールティーチャーになってくれます。

生徒が「質問すること」や「答えること」を、自分の成長とともにメンバーの成長にもつながると考えられれば、責任感が主体性を大きく向上させてくれます

まずはこの3つのポイントを意識して授業展開を考えてみてはどうでしょうか。

いきなり満足のいく授業なんてできません。毎日試行錯誤する中で、より良い授業に成長していきます。

大事なのは「なぜその活動をするのか?」を説明できることです。そして実際に生徒に説明し、生徒と一緒に授業を作っていくことです。

もう一つ、自分で試行錯誤するのは大事ですが、それだけだと不十分です。

ぜひ他の先生の授業も見に行ってください。そして学校外の公開授業も見に行ってください

自分の悩みが一瞬で解決するような、先輩教師の試行錯誤に出会うかもしれませんよ。(幸い私は出会うことができました!)

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