31 職員会議の思い込み その2

教師のマインドセット

みなさんの学校の職員会議は何時から始まって何時に終わりますか?

おそらく多くの職員会議は平日の授業後に行われることが多いかと思います。そうすると使える時間は1時間。時間措置をしても1時間半が限界だと思います。

どうすれば1時間で職員会議を終えることができるのでしょうか?

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 共通認識とスキルアップが必要

会議が長くなるポイントは、
1.時間通りに集まらない。
2.職員会議で意思決定をすると思っている。
3.発言者が紙に書いている内容を全て読み上げる。
4.議事録を手作業で作成している。

1→時間通りに集まる。
授業開始と同じです。チャイム前着席で時間通りに開始できます。

イレギュラーがあって遅れる場合は、議事録を見ればいいです。

2→職員会議は情報共有の場。
学校での提案から決定・実施までの流れは、
①分掌部会で提案・検討 
②企画委員会(運営委員会)で検討・校長による最終決定 
③職員会議で共有 
④実施
 となります。

意思決定は企画委員会で行われています

企画委員会は参加者が管理職と学年主任・分掌部長なので、多くても10人程度です。正直、10人でも何かを決めるには人数が多すぎます。

職員会議の目的は「意思決定」ではなく、「情報共有」です。職員会議は参加する人数が多すぎて、物事を決めることはできません。

職員会議で「質問」が出てくるのはいいのですが、「反対意見」が出てくると大変です。変化するのが苦手な職場なら、ここでどんでん返しが起こります。

3→各分掌10分。会議全体で1時間に設定する。
職員会議が終わるのは、勤務時間内であるべきです。

放課後に全教員が集まって会議がスタートし、その後1時間しか時間が取れないのなら、1時間で終われる工夫が必要です。

17:00が過ぎても議事が終わるまで延々と会議を行うのは、教育現場の悪い癖です。

資料に書いている内容を読み上げると、時間がいくらあっても足りません。また長々と読み上げても聞こえてきますが、理解が伴わない場合がほとんどです。

資料はできれば前日に配り、会議までに全員が読んでおきます。今のICT環境なら、簡単に実現できます。

「多くて読み切れない!」という場合は、そもそも1回の会議で扱うには量が多すぎるのかもしれません。

当日、担当者は大事な部分やややこしい部分に焦点を絞り、情報共有を進めます。

参加者が疑問に思う部分が無いように、企画委員会では案件を細かい部分まで確認し、責任を持って意思決定につなげておく責任があります。

4→理想はAIを使った録音・文字起こし・要約
議事録を作成していると自分がいなくなります。作成する人によって質もバラバラです。

また作成には会議後にかなりの時間を使うことになります。17:00に会議が終わった後、いつ議事録を作成できるのでしょうか

セキュリティーポリシーの問題もありますが、可能ならAIに任せたい作業です。録音・文字起こし・要約ができればいうことありません。

最後に
以上、職員会議を1時間で行う方法を書いてきました。これを実現するには教職員のスキルアップが必須です。

時間通り会議を始めることも、資料を前日に配布することも、タイムマネジメントが必要です。

10分で要点を説明することも、17:00に会議を終えることも、見通しを持った行動がなければ実現できません。

学校現場では何十年も時間を意識せずに働いてきました。膨大な時間外勤務のおかげで成り立っている職場です。

職場のDNAにまで刻み込まれた時間無意識労働を変えていくには、日頃の習慣から見直す必要があります。用もないのに20:00になっても職員室にいる先生はいませんか?

もしこの習性からの脱却とスキルアップが進めば、そのうち職員会議は必要なくなると思います。

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