26 教頭の通知表(教頭編)

教頭の役割

そろそろ学年末。評価も出そろって通知表作成に取り組むころだと思います。

どこの都道府県にもあると思いますが、大阪府にも教職員対象の評価制度があります。そちらの方もそろそろ評価が出る頃です。

教頭はと言えば、校長先生からの評価をもらうことになります。それはそれで大事なのですが、それだけではちょっと物足りなくないですか?

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 教頭の通知表を作る。

教頭は「職員室の担任」とよく言われます。まさにその通りだと思います。教育委員会や来客など対外的なこともありますが、業務の大半は「職場の環境づくり」です。

私も昨年度から、先生方が働きやすいように職場の環境改善を行い、心理的安全性の向上をめざしています。

話しやすく助け合えて挑戦できて新しいことを歓迎できる職場(「心理的安全性の作り方」石井遼介著)になれば、生徒に求める「主体的・対話的で深い学び」を教職員集団でも実践していけるようになります。

そんな中知りたいのは、教頭の試行錯誤に対する先生方の受け止めです。

校長先生からの評価に加え、実際に職場で頑張っている先生方からも評価をもらうことで、より具体的に次のビジョンや取り組みにつなげていくことができます

大阪府の評価育成システムに「教頭の学校運営に関するシート」というものがあります。先生方から意見をもらうための用紙です。

このシートの存在を周知するだけだと、希望者のみということもあってか、結局一枚ももらえないこともあります。非常にもったいない。

なので、あえてシートを机上に配って提出をお願いするのはどうでしょうか。学校司書やスクールサポーターなど日頃から学校を助けてくれている方々にも回答してもらえば、現状がさらによく分かります

FormsなどでWeb上でも回答できるようにすれば、回答率がぐっと上がります。集計も一瞬でできるのでおすすめです。

ただ、2つ課題があります。一つはこちらが評価してほしいことと、既定の評価材料が必ずしも一致しないことです。

なので、このシートをそのまま使うのではなく、自分が評価してほしい内容を加えるなどアレンジするのがおすすめです。そうすれば、振り返りたい取組みに対し、具体的な評価をもらえるようになります。

もう一つの課題は、既定の項目が非常に分かりにくいことです。例えば、こんな評価項目があります。

E:教職員が相談しやすい雰囲気づくりに努め、適切なアドバイスを行っている

これには「相談しやすい雰囲気づくりに努めている。」と「適切なアドバイスを行っている。」の2つの視点があります。これに対して1つの評価になるので、難易度が一気に上がります。

また2つ合わせて評価されるので、個々に対しての評価が分かりません。もちろん効果的な振り返りも次の取組みに生かすこともできません。

2つまとめてではなく、個別に評価してもらう方が効果的です。

合わせて、いきなり「評価してください。」と言っても、意識していないことはうまく評価できません

取組みを始める時に、どういう目的でこの取組みを始めるのかを先生方にお知らせしておくと、評価の時にしっかり振り返って評価してもらえます。

これらの課題をクリアすれば、多くの方から具体的なフィードバックがもらえます。言わば、教頭の通知表です!

ちなみに、評価をもらうときはめっちゃ緊張します。自分が真剣に取り組んできたことへの評価ならなおさらです。

でも取り組んできたことが認められ、高評価がもらえたら、達成感MAXです。教頭とはいえ、そのへんは生徒と変わりないです。

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