17 教師の専門性って?

教師のマインドセット

みなさんは学校でどんな役割分担をお持ちでしょうか?

学校での仕事は多岐にわたります。学校業務を運営していく中で、その多種多様な仕事は、いったい誰が担っているのでしょうか。

どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 自分の役割(教科と校務)を深め・広げて専門にする。
  • 2つの専門性を磨ける持続可能な職員室にしていく。

公立学校には「役職」と呼ばれるものはそう多くはありません。校長・教頭・主幹教諭・指導教諭・教諭(講師)・養護教諭に事務職員くらいでしょうか?主幹教諭や指導教諭がいない学校もたくさんあります。

でも、学校は上にあげた「役職」だけでは回りません。

・生徒委員会などの生徒活動
・校則指導などの生徒指導
・教育課程などを扱う教務関係
・進路関係

などは「役職」では対応できません。「役職」以外に学校で重要なのは「役割」です。

教師の本分は教科指導です。教員採用試験も教科ごとに募集されます。そう考えると、教師は「ジョブ型雇用」と言えるかもしれません。

教科の専門性を高めていくために、日々授業改善に取り組まれていることと思います。

最近は教科指導の中でも、「主体的・対話的で深い学び」とか「タブレットを使った教科指導」とか、いろいろ考えないといけないことがたくさんあります。試行錯誤して培った専門性は、役割を担う上で大きな武器になります。

でもご存じのように、学校は教科指導だけでは回りません

先生方の年休や出張の事務上の処理は、事務職員が一手に担って切り盛りしてくれています。生徒の健康面や学校の衛生面については、養護教諭が担ってくれています。

他にも教務主任・生徒指導主事・各部の部長・学年主任・担任・各コーディネーター等など、これらは校務上の「役割」になります。

各自が責任をもって「役割」に取り組むことで、学校は回っていきます。

昨年度は担任をしていたけど、今年から生徒指導主事になるなど、役割は年度ごとに替わることが多いです。この点では教師は「メンバーシップ型雇用」になります。

役割」を担うことで専門性も向上していきます。教科の専門性向上と同時に役割の専門性向上が、学校が上手く機能するための重要な要素になります。

もちろん全く経験がない「役割」を持つこともあります。そういった時が、一番しんどいですね。

主体的・対話的・積極的な業務の遂行が必要ですが、そもそも職場に前任者や経験者からのOJTや、職場の情報は共有財産といったマインドセットが必須です。

協同学習で言われるところの「自他の成長に責任を持つ。」を、授業に限らず教職員集団でも実現していけば、「持続可能な職員室」を創っていけます。

「役職が人を育てる。」と言いますが、職員室ではさしずめ「役割は人を育てる。」です。

そうやって仕事をする中で、自分の専門性を深めたり広げたりすることができる、そんな互恵的相互依存関係がある職場が私の「理想の職場」です。

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