16 主体性って何?

教師のマインドセット

学習指導要領にある「主体的」ってどういうことでしょうか。

一般的には「自分の意思に従って行動する様。」とあります。

教師は生徒が「主体的な」行動がとれるように、授業活動で創意工夫していくことが求められます。

でもどうすれば、生徒は「主体的な」行動をとるようになるのでしょうか?

どうも、こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。どこの職員室にもいる「教頭先生」。他の先生たちとは違う、奇妙な生態を持つ教師です。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 好きこそものの上手なれ
  • 授業の一番の目的は?

ちょっと考えてみました。もちろん、これは私の考えなので、みなさんにとって「まさにそれ!」という内容ではないかもしれません。

でも、一度自分自身でじっくり考えてみる機会にしてもらえればと思います。

主体性が生まれると学びへの意欲が一気に高まります。教師をしているとそういった場面をよく見ます。

好きこそものの上手なれ」というやつです。これは子どもも大人も同じです。

みなさんも、好きな事に時間とお金を優先的に使う、といった経験があると思います。

さらに、好きな事ならたとえ教えてくれる人がいなくても、自分で積極的に情報を収集し、脳をフル回転させ理解しようと努力します。時間を忘れ食事も忘れるくらい没頭することもあります。

以前、ピアノ経験ゼロなのに、卒業式の歌でピアノを弾きたいと思った生徒がいました。

私学専願で合格した後、YouTubeで必死に練習を続けました。結果、他のピアノ経験者を抑えて抜擢され、卒業式の大役を見事に務めました。

これはちょっと跳び抜けた例ですが、今はいろんな方法で学ぶことができるので、主体的に学びを深めやすくなりました。この傾向は、今後ますます進んでいきます

学校の授業でも、この「主体性」がキーワードになっています。授業の「めあて」とは別に、主体性を育むことも重要な「めあて」に置いて、授業活動を行うことが必要になります。

授業活動の中で生徒が主体性を発揮できれば、こちらの想像以上に勉強に取り組むようになります。

授業外でも自分で進んで学び続けます。よくあるのは、英語を好きになった生徒が自分で英検にチャレンジし、怖ろしい難易度の問題に自分から進んで取り組むといったケースです。

何が彼らをそこまで駆り立てるのか、はたから見れば不思議です。それが「好きこそものの上手なれ」なのでしょう。

そもそも論になりますが、教師は何をする職業なのでしょうか

昔、教師の職分は「教えること」と思っていましたが、今は違います

ドンピシャな言い方が見つからないのですが、しいて言えば、「内側から好奇心を湧きあがらせること」が今の教師の職分なのかなと思っています。

それを実現できる一つの方法が協同学習だと思っています。みなさんは「教師の職分」って何だと思いますか。

でも「言うは易し、行うは難し。」です。教科指導の中でどうすれば子どもたちに内発的動機付けを行うことができるのか?

その方法を日々模索されていることと思います。その試行錯誤が教師をプロフェッショナルに育てていく大事な要素だと思います。

一方で、教師自身の主体性はどうでしょうか。

教育活動は授業活動だけではありません。生徒の主体性を育成するのは、成績を上げるためではなく、これからの世の中を創っていく力を付けるためです。

「未来はすでに始まっている。」(ロベルト・ユンク)なので、今の世の中を生きる私たち教師も、主体性を磨いていく必要があります。

次回は、そのことについて少し考えてみたいと思います。

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