127.教頭先生へ 何を引き継ぐ?

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また別の記事でお話しする予定ですが、この度異動が決まりました。そして異動となると必ず現れる、大問題があります。引継ぎです。

これまで教頭として4回引き継がれ、3回引き継ぐことがありました。正直、何を引き継げば良いのか、毎回試行錯誤です。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。BigWaveのアジトはそんな「教頭先生」の頭の中を公開する教頭ブログです。

→1年を通じて準備する

2年前に現任校に来た時、珍しく任期が2年と分かっていました。これまで引継ぎに課題を感じていたこともあり、2年後の引継ぎはよりスマートに行えるよう十分準備しておこうと決めていました。

教頭間の引継ぎの大きな課題は、何と言っても「時間がない」ことです。他にも、「内容が膨大」、「1人で抱えている業務がある」といったことがあります。

この課題を解決するために、今回の引継ぎでやってみたことを紹介します。

時間がない・内容が膨大
→時間と内容の分散

内示が出てから異動までは約1週間。でも実際に合って引継ぎができるのは、せいぜい1日です。この1日で教頭業務のすべてを引き継ぐのは不可能です。知らない事の上に、分からない事見たことが無い事が積み重ねられていくだけです。

たとえ引継ぎで全ての業務内容を引継ぎしてもらったとしても、理解は全く追いついていません。実際にその業務に携わることになって初めてやり方を確認することになります。

それなら、必要になった時にアクセスしやすい環境を提供できれば、業務への支障や教頭先生の心理的な負担を多少は軽減できそうです。

やってみたのは、
①年度始めの業務のリスト化
②1日・1か月・学期・年間業務のリスト化
③細かい資料へのアクセスの利便性向上
④NotebookLMの活用

まずは4月1日からの業務内容です。新しい教頭先生は着任すると同時に、新しい先生方を迎える側にもなります。4月の2週目までにある各種報告や計画書の作成などの業務も山積みになっています。

それらの業務については具体的にリスト化し、着任後にその通りにこなしていけば、なんとか乗り切れるようにしました。これは私が実際にしていただいいて、とてもありがたいと感じた引継ぎです。後任の教頭先生が初任の方ならなおさらでしょう。

ただ正直に言うと、忘れていることがないか何度もシミュレーションしてみたのですが、何回繰り返しても自信がありません。何か忘れている気がしてなりません…。

次に平時の1日のルーティーンワークが必要です。その次は月単位や学期単位、年度単位で発生するイベント的な業務が分かるような資料があれば、見通しを持つことができます。

その業務が発生した時に、必要な情報にアクセスしやすいような環境作りも必要です。今は校務支援システムやGoogle Workspacなどのワークウェアがあるので、そんな環境を提供しやすいです。

ただこれでも業務内容を全てカバーすることはできません。1年を通してみると、施設貸し出しや行事での役割、まだ終わっていない修繕対応、お隣の会社との約束等、本当に色々な細かい業務があります。

それらに対応するために、今年度はNotebookLMを使った引継ぎ時間と内容の分散にも挑戦してみました。(117)

1人で抱えている業務がある
→組織体制を変える

毎年同じ人がその業務を担うのは、一見安心感があるように見えますが、実際は次の人材が育たない環境だということです。(44)

教頭業務でも同じことが言えます。何でもやってくれる教頭先生は良い先生と思われがちですが、本当は担当の方の自主性や専門性を育てる機会を奪っているとも考えられます。

職員室全体が何かあればまず教頭先生に相談といった雰囲気になっているのなら、次の教頭先生にとってはそれが一番の課題になります。

何か困ったことがある時は、まず担当者に相談に行く習慣が、持続可能な職員室に繋がります。自分がやった方が早いと思うこともありますが、あえて「何でもやらない教頭先生」を目指して、日々対応しています。

もし職員室に入る先生方全員が、何かしらの専門性を持ち、主体的に担当者として行動できるなら、新しい教頭先生にとってみれば、これ以上頼もしいことはありません。(77)

逆に、分からないことがあれば担当者に教えてもらえばいいのです。さらに担当者に任せて、教頭先生は本来の職分であるマネジメントに注力できるなら、これ以上の環境はありません。

「何でもやらない教頭先生」を目指すのは、もう一つ理由があります

極端な話、「全てを指示する管理職」=「ボス化した管理職」です。ボス管理職のもとでは、職員は主体的に行動しなくなっていきます

担任王国の生徒と同じで、自分で意思決定できない集団になってしまいます。これからはボスではなくリーダーとして、先生方の自立をサポートしていく必要があります。

管理職の引継ぎでも、ボスではなくリーダーとしての役割なら引継ぎが出来そうです。

「1日・1か月・学期・年間業務のリスト」なんかは、異動が決まってから作りました、。でも上記のほとんどは異動が決まってから準備できる内容ではありません。年度始めからコツコツ準備し続ける必要があります。

もし年度末に異動しないことが分かった場合も、引継ぎを想定して準備してきたことは翌年のあなた自身を助ける材料になります。

もうすぐ新年度がスタートします。私も異動します。新しい職場になるので、改めて色々とチャレンジしていきたいと思っています。

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