25 着任したら何をする?(教頭編)

教頭の役割

もうすぐ新年度ですね。どんな人事になるのか楽しみです。次年度から新しく教頭になられる方や転勤される方は、楽しみ半分、不安も半分だと思います。

今年度中に引継ぎのため赴任先を訪問することになると思いますが、それも限られた時間です。不安が残る中、4月1日を迎えることになります。

こんにちは。BigWaveといいます。公立中学校の現役教頭です。奇妙な生態を持つ教師「教頭」。そんな「教頭先生」の頭の中を公開します!

  • 率先して電話に出る。

以前勤務していた学校に教頭として赴任する場合は、地域のことが分かっているので、少し気が楽です。でもこれまで務めたことがない学校だと赤ペンの置き場所すら分かりません。

校長先生との分担、先生方の期待、生徒の様子、保護者の雰囲気、施設や備品の管理、地域との連携、お金の流れと会計処理、修理の流れ等‥、本当に分からないことだらけです

まして新任の教頭先生にとってみれば、教育委員会とのやり取りはまさにブラックボックスです。

学校の窓口も教頭の仕事の一つなので、なるべく早く自分が置かれている状況を理解しておかないといけません。

襲い来る仕事の大波。次々湧き出る業務締め切りに追われながら仕事をこなし、先生方の信頼を得ていくにはどうすればいのでしょうか?

ひとつおすすめの方法があります。

それは「電話に真っ先に出る」ことです。

まず学校にかかってくる電話の半分は教頭あてです。教頭あてに掛けた電話に教頭が出れば、取り次ぐ必要がありません。細かいことですが、取り次ぐ時間と手間を節約することができます

同時に電話の取り次ぎを教頭がすることで、先生方の顔と名前をすぐに覚えることができます。さらにどの先生がどんな生徒と保護者を担当しているのかも分かります。

また、教頭が電話を取り次ぐことで、「保護者の様子」「地域の様子」も、少し分かるようになります。学年との話もしやすくなります。また後々、当人にお会いした時も、電話でのやり取りのイメージをお互いに持っているので、話がしやすくなります。

電話口とはいえ、対応する話し方は相手が受け取る「学校の雰囲気」になります。教頭が真っ先に電話に出るということは、教頭の電話での受け答えの仕方が「学校の雰囲気」になるということです。

他の誰かの受け答えをコントロールするのは難しいですが、自分の受け答えならコントロールできます。「地域からのクレーム」「保護者からのクレーム」も、まず教頭がうまく受け答えすることで、少しかもしれませんが、相手のテンションを緩めることもできるかもしれません

教頭が電話対応をしているときは、周りの先生方はそのやりとりを聞いています。新しく来た教頭がどんな人物なのか、電話でのやり取りを通して理解してもらうのも一つの手です。

教頭が率先して電話に出ることで、先生方の電話対応スキルが成長しない不安もあります。でも教頭が常に職員室にいるわけではないので、他の先生方が電話にでる場面も確保できていると思います。

先生方の参考になれるように、どんなケースでも落ち着いて的確に引き継げるやり取りを心掛けたいものです。

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